2005-10-21
ルチノちゃん家出騒動記 その(5)怒涛の捜査1課・捜索2日目篇
翌月曜日、私は仕事です。朝Aから「はじめます」コールが入りました。・・・Aさん、お願いします・・・心の中で手を合わせました。しかし気持ちは大きく揺れ動いていました。なまじ初日にニアミスがあっただけに大きな絶望感が残ってしまいました。その反面、 <また有力な情報があるかもしれない・・・今日こそ見つけたと連絡が入るかもしれない・・・> あるはずもない・・・と分かっていながら、そういう思いもまた心の中でふくらんでいきました。それをどうすることもできませんでした。とても辛い心境でした。
仕事から帰り、しばらくした午後6時過ぎ、Aから報告の電話が入りました。今日も足を棒にして捜したが、有力情報は得られなかった・・・ただ我が家から東の方角にある某公園の近くで「何日か前に黄色い小鳥を見た・・・」という子供の証言を得た・・・ということでした。 「でも子供の証言だからあまり当てにならない・・・まあ明日はその証言の方角を重点的に探して見ますよ・・・」と言い電話は切れました。
<黄色い小鳥を見た・・・黄色い小鳥・・・ルチノちゃんだろうか・・・子供の証言だ。分かりはしない。ああ期待するのはもうやめよう。辛すぎる・・・> そう思いましたが、心のどこかでは <それはルチノちゃん、きっとルチノちゃん!!> そう信じる気持ちが否定しても否定しても湧き上がってくるのでした。
黄色い小鳥・・・黄色い小鳥・・・東の方角・・・きっといる・・・きっと見つかる・・・
そんな言葉がメリーゴランドのように頭の中をぐるぐると回りながら、捜査2日目の夜もひっそりと更けていったのでした
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