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2008-06-25
もやしもん
今年度手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した石川雅之さんの作品です。
菌やウィルスを肉眼で見ることができ、会話もできるという特殊能力を持った主人公の青年の右往左往が、某農業大学を舞台に繰り広げられる異色の学園漫画です。
作品には多くの細菌がとても可愛くデフォルメされて登場します。馴染みの深い白癬菌(水虫)をはじめ、P.アクネス(にきびを作る菌)、M.フルフル(フケの一因)なんて、聞きなれないけれど身近にある菌たちが多々登場し、ちょっぴりお勉強にもなったりします。
実は我が家の長男はこの春から農業系の大学に通う農大生。日々興味深い話を聞かせてもらっています。この間あったテストなんて、20種以上もあるニワトリの鳴き声の聞き分けなんだとか(毎年全問正解する学生はいない難問だそうです)。小耳に挟む話から知る学生生活は、ばりばり文系だったわたしの学生時代とはずいぶん趣を異にする様子。その一端でも知ることができれば〜との母心・・・というよりは単なる覗き見的好奇心でこの漫画を手に取ったのですが〜・・。
結果、う〜ん、中々面白いぞ、農業大学!ちょっと息子を応援したくなりました(そしてちょっと羨ましい感じもしたりして)。この漫画のヒットで、農大を志望する学生も増えたとか。農大生の母としては嬉しい限りです。
ちなみに息子の大学の売店には「コンパニオン・バード」誌も売っているとかっ!これにはちょっとびっくりです(笑)。流石に牛、豚、馬、鶏、エミュー、孔雀などたくさんの動物を抱える大学です。我がコンパニオンバードもしっかりとその範疇に入っているようですね。何だか笑えたり感動したりの農大生の母なのでした
季節のお飾り
我が家の鳥ちゃんラックです。
飾り棚のない我が家で唯一好きな小物をコーディネートできるコーナーです。私はこの一角に季節の小物を飾っています。
一月にはお正月のお飾り、二月には節分の、三月にはひな祭り、四月には桜を思わせるもの・・といった具合。このコーナーを眺めつつ季節の移り変わりを実感し、日々を愛でる気持ちを楽しんでいます。
さて、六月は梅雨の季節。一番に思い浮かぶのは雨に濡れてしっとりとした情感を漂わすあじさいでしょうか。もちろん外で見るあじさいが一番なのですが、おうちのなかでも少しでもその雰囲気を出せたらと、こんな飾りをあしらってみました。
このお飾りは全て和紙で作られています。 「めでたや」 さんというお店の作品で、私は最近こちらのものが好きでよくお飾りに利用しています。デパートでも販売していますし、ネットでも購入できます。季節ごとに新しい作品が出ますが、それを眺めているだけでも楽しい気分になりますよ。
2008-06-19
さよなら、ヒーター
暖房をつけたり、冷房をつけたりのボーダーライン上を浮遊する気候も、いつしか蒸し暑さの目立つ季節へと移行しました。
梅雨寒でもさすがに使用することはあるまいと、先日やっと小鳥達のケージからヒーターを撤去いたしました。若いさくらのケージからはもうとっくに取り去ってはいたのですが、極度の寒がりであるルチノちゃんと、9歳という高齢鳥のピーのケージからは中々取れずにおりました。実際のところはよほど寒さの目立つ夜でない限り使用してはいなかったのですが・・・。
暖かい季節になってもヒーター大好きっ子のルチノちゃん、スイッチの入っていないヒーターにこんな風にべったりとくっ付いている姿をしばしば見かけました。金属製のカバーに引っ付いても冷たいだけだろうに・・・と思わず失笑してしまう飼い主です。こんな可愛い姿で人間達の目を、心をほんわかと和ませてくれます。
そんなルチノちゃんの最近の寝姿はこんな!
毎朝ケージカバーを外すとこんな姿が見られます。布の上が暖かいと気付いたようです。長年使ってくれなかったテントを使用してくれるのは本当に嬉しいのですが、なんか間違ってやしませんでしょうか、ルチノさ〜ん。中に入ればもっとあったかいのにね。まあ、いつの日か、そんなことにも気付いてくれるかもしれませんね。気長に待つといたしましょう♪
2008-05-11
愛鳥週間に寄せて
今週は愛鳥週間だそうですね! 野鳥愛護の為に設けられたこの「バードウィーク」は、1947年にスタートした古い制度なのだそうですが、長年愛鳥家と自負してきたこのわたくし、お恥ずかしながらそのような週が設けられていることをよく存じ上げてはいませんでした〜(^^;)対象は野鳥ということだそうですが、TVでそんなこんなが紹介されるのはコンパニオンバードと暮らす者にとっても嬉しい限りでございます。
さて、そんなわたくしなのですが、今年に入って仕事の勤務形態が変わって出勤日数、時間が大幅に増え少々疲れ気味でございます。必然小鳥達には長時間に亘る留守番を強いているわけですが、人間が居なければ居ないでケージから出たいという気持ちもそんなには起こらないようでして、小鳥達は長き時間を大人しくひっそりと過ごしているようでございます。出勤前のわずか15分ほどの朝の放鳥は、慌しいながら彼らの心を少なからず満たしてくれるようで、夕刻までの時間をケージの中のそれぞれのお気に入りの場所で人間達の帰りをじっと待っていてくれる彼らです。
さて、そんな小鳥達に驚かされていることがひとつあります。さくらが帰宅時に「おかえり♪」の声をかけてくれることなんです。
我が家の玄関は一階にあり、小鳥達の居るリビングは二階なので空間的距離はそれなりにあるのですが、外から鍵を開ける「ガチャッ」という音をさくらはいち早く聞きつけ、「ピピッ!」という声で素早い反応をみせるのです。恐らくはその直前までぼ〜っとしていたであろうのに、人間の帰宅の気配を敏感にキャッチするその耳の良さ、感受性の鋭さには脱帽です。さくらの喜々とした表情が目に浮かぶようです。この「おかえり♪」の声に迎えられ、毎日家の敷居を跨ぐ人間は、それだけで疲れが癒される思いがいたします。
思い起こせばルチノちゃんも昔はそうでした。が、若年寄となった今、すっかり落ち着いてしまい、二階に上がってきた人間の姿をじーっと横目で確認するのみ。いたってクールな反応です。
けれども若いさくらは違います。家人が誰であっても外から帰ってきた人を大歓迎するさくら―。人の気配があるとリビングドアに一目散にダッシュしていそいそと待ち受けるその姿はまるで忠犬ハチ公みたい!帰宅した家族の肩にいち早く止まり、顔を覗き込んだり頬を軽く噛んでみたりと豊かな愛情をからだ一杯に表現します。「遅かったね!待ってたんだよ!」と言わんばかりのその様子には「これが本当に鳥なのかしら〜」と驚きを感じるほど!
小さな身体、小さな脳を持ったこの生き物の、まこと豊かな情緒に毎度感動を覚える人間たちなのです。
2008-03-30
愛は育つ
すっかりご無沙汰しているうちに春になりました。 空調の整った部屋に住む生き物には季節の移り変わりは感じ取りづらいものなのでしょうが、むくむくとしたこの春の鼓動にインコたちも心なしか体が弾み、心も浮き立っているように感じられる昨今です。
我が家の鳥〜ズ、そんなこんなでとっても元気です。もうすぐ9歳を迎える最年長のセキセイ・ピーは相変わらずのマイペースで鳥生を楽しんでいる様子。
4歳半とまだまだ若いはずのこざくら・ルチノ―こちらも相変わらずのマイペース。もうすっかり隠居を決め込んでいる風情で、「あたしゃ、春になってもぬくぬくしてたいのよー」とばかりに暖を求めて日々を過ごしています。
一方の1歳半若鳥さくらはその体力・パワーを持て余すように、きゃっきゃと元気にはしゃぎまわっているのですが、どの子もその相手にはなれず(というか、ならず!ですね)、その元気は悲しく一人から回り―。人間の手でぬくぬくと安らぐルチノちゃんの周りを右往左往した挙句、やがては疲れてしまいこちらも結局人の手にかきかきされてまどろむ時間を楽しんでいるようです。
幼児?の頃はスーパーガブ子で困ったチャンのさくらでしたが、最近では甘噛みもマスターし、人との共生もすっかり軌道に乗った感があります。また、知力の方も発達し、物心ついた子供のように人の顔をよく見分けるようになりました。内弁慶のさくらは家族以外の人間はからきしダメで、階下の私の母ですら「キキーッ!!」と警戒信号を発し逃げ惑う始末です。母の手にそっと乗せてあげようとすると、そこは手乗りですから恐る恐る乗ろうとはするのですが、それも片足のみで止まってしまい、どうしてももう一方の足を乗せることが出来ません。その様子が何とも滑稽で可愛らしく、いつも大笑いして楽しませてもらう人間達です。
情緒の方も1歳を過ぎた頃からすこぶる育ってきたように思います。家族が帰って来たりすると、からだ一杯に喜びを表わして超ダッシュで飛んでくる・・・。「チャクちゃん!(さくらの愛称)」と呼ぶと、「クチュッ♪」と愛のこもった甘い声で応えて顔を寄せてくる・・・等々、その愛らしい様子に接する人間の愛情も日増しに大きく深くなっていきます。
「愛は初めから存在するものにあらず。育っていくものである」ということを、インコ達との生活を通して日々実感している私たちです。
2008-02-06
日本人のしきたり
過日ご紹介した「女性の品格」は大躍進を続け、年が明けても週間売り上げ上位にランクインしているようです。この本のヒットは今まで中高年男性がメインだった新書市場に、若い世代や女性をたくさん呼び込む結果となったとか。
かく言う私も最近新書コーナーをぶらつくことが多くなったようです。啓蒙書然としてとっつきづらいイメージのあった新書も、読んでみればとても分かりやすく読みやすいものが多いようです。こうして自分の中の垣根が低くなったところで次にトライしたのが、「日本人のしきたり」(朝倉晴武著)です。
しきたり―。若い頃には全く興味のなかったものが、最近俄かに気になりはじめました(笑)。私たちの生活のここかしこにしっかりと根付き、ほとんど無意識状態にその影響を受けている諸々のしきたり・・。人生半ばまできて、こうしたものの意味をここらできちんと知っておきたい・・・そんな気持ちがこの本に手を伸ばさせたのでしょうか。まあ、中年の証とも言える現象なのでしょうね。
さて、この書では細かい項に分けて日本人のしきたりについて書かれています。正月行事、年中行事、結婚、懐妊・出産、祝い事、贈答、手紙、葬式、縁起・・・。それぞれのしきたり、伝統にどのような意味があるのか、そこに込められた古の人の知恵や心が端的に記されています。
正月に玄関前に立てる「門松」は、年神様が降りてくるときの目印であるとか、もともとは女の子のお祭りであった端午の節句が、平安時代の頃に男の子のお祭りに変わったとか、土用の丑の日にウナギを食べる習慣は、江戸時代に蘭学者であった平賀源内がウナギ屋の宣伝策の一環として広めたとか、トリビアではありませんが「へぇ〜〜」と思うことも多かったです。
各項目は短く簡潔に書かれていますから大変読みやすいです。そして全編を通じていくつかのことが読み取れます。まず、日本人のしきたりには独自の自然観や感性が息づいているということです。農耕が主たる生活手段だった日本人は季節の移り変わり、自然現象などから色々なことを予測したり読み取ったりしてきました。その知恵が長い時を経てしきたりとして定着したのでしょうね。
また、しきたりの多くが中国からきたものがベースになっているということにも大いに驚かされます。日本はこんなにも中国の影響を受けたのかと再認識させられました(今も某事件で大騒ぎですが、お手本としてきた国との関係が良好でないということは悲しいことですね)。
そして、日本人の宗教観もしきたりにまた大きく影響しているようです。元々日本は「八百万の神」といって、山川草木、あらゆるものに神を見出してきた「神」を信仰する国です。この日本古来の神道に大陸から伝わった仏教が融合して現在のようなスタイルができたわけですが、考えてみればこれは大変稀有な現象ではないでしょうか。この神も仏も一緒に仲良く尊ぶというスタイルには、日本人の”八百万”の精神が顕著に表れているようにも思います。このように特定の神を持たない日本人ではありますが、しかし宗教的な行動は意外にも多く、それがしきたりの中にも根付いているのがこの本を読むとよく理解できます。
こうした日本人の宗教スタイルは一神教に比べると「軽い」と言えなくもないのですが、身近にあるあらゆるものに神を見出す気質は、ささやかなもの、小さなものにも幸福を見出す精神にも通じ、私はこれをとても素直で素朴、愛らしい美点であると感じるのです。
唯一神に帰依する一神教がともすれば偏向的になり、信仰心が高じて宗教戦争をも引き起こしていることを考えると、この日本人の「あっちも好き、こっちも好き」精神もあながち悪いものではないな・・そんなことをもこの本から感じたのでした。何だかんだ言っても、やはり日本は平和、愛すべき国ですよね!
2008-02-03
雪!
関東地方は今年初めてのまとまった雪となりました。子供の頃雪が降れば大いにはしゃいだものですが、大人となった今は翌日の通勤の足の方が気にかかってしまい素直に楽しむことができなくなったようです。
それでも一面に広がった銀世界を眺めるのはいいものですね。少し寂しさの伴った懐かしい郷愁みたいな感情が湧き上がってきます。無垢で綺麗な「白」は、日常生活で生成されたどろどろしたものをもすっぽりと埋め尽くしてくれそうです。まっさらになった心で明日からまた頑張りたいものです。
節分の日の贈り物
節分の日の今日、インコ達に贈り物をしました。新しいご飯用のカップです♪
今まで使用していたのはケージ付属のカップ―白くて四角いよくあるタイプのものでした。ちょっと大きめでしたが取り付けやすいし不便は感じていなかったのですが、洗った時に四隅の汚れがきれいに取れないのが気になっていました。
そんな折「コンパニオン・バード」誌(No.8)で知ったのが 「ハイクオリティー・フィードカップ」 です。札幌の小鳥の獣医さんが小鳥の身になって開発したこのカップの特長は―
- ○ 浅めの容器で小鳥が食べやすい
- ○ 底が丸くて洗いやすい
- ○ 背板のすべり止めつきでぐらぐらしない
などなどです。そして実際に使用してみた感想ですが―
- ○ 浅くて底が丸い構造はとても洗いやすく衛生的
- ○ ABS樹脂で出来ているので洗ったあと乾きやすい
- ○ 小鳥の絵の入ったデザインが可愛い
などです。難点としては、今までのものよりカップがセットしにくい(すべり止めがひっかかる)、カップの淵が細くて小鳥が止まりづらそう、などです。しかしこれらの難点も使ううちに飼い主、小鳥共に慣れていけそうです。
新しいものは小鳥にとっては見慣れぬもの。どうしても最初は警戒してしまうようです。このカップもためつすがめつ眺めていたのですが、入っているご飯にひかれてか、すぐに食べることに挑戦してくれました。慣れるのも時間の問題のようですね。
鳥ちゃんと福豆を♪
さて前述のフィードカップは鳥専門の有名ペットショップで取り扱っているそうですが、インターネット通販ショップでも取り扱いありとのことで、私は CAP! さんで購入いたしました。そして先日届いたばかりのカップには何とこんな気の利いたおまけも!
鳥ちゃんのイラストも可愛い「鳥福豆」!です。節分のプレゼントとして小鳥達に早速食べてもらうことにしました。福豆は過日既に家族でいただいていたのですが、このCAP!さんの福豆は大粒で香ばしくてとっても美味!人間たちもちゃっかりばりぼりお相伴に預かってしまいました〜
ルチノはいまひとつ口に合わなかったのか、1粒2粒を遠慮がちに啄ばんでおりましたが、さくらは大好きだったみたいで10粒ほどを完食。片付けようとした隙をみて1粒くわえて脱走〜。くちばしに豆をはさんだまましばし空中遊泳を楽しんでおりました〜
すっかりご無沙汰している内に、暦は秋へと突入しました。まだまだ暑い日も続きそうですが、朝晩の空気、夜の虫の声に秋の気配が感じられる今日この頃です。
「家の子」である小鳥達は、外気の影響を受けることもなく快適に(比較的ですが・・)暑いこの夏を乗り切り、8月にはルチノちゃんは満5歳、さくらはめでたく2歳となりました。
年月の経過とともに、それぞれの個性はくっきりと際立ってきたように思います。まったりが大好き、マイペースで物静か、思慮深い(ホントか?)ルチノちゃん。活発で元気だけれど実は肝のちっちゃな小心者のさくらちゃん・・・。人間に例えるなら、B型とO型って感じかしら。相性はイマイチながら、年月が二人の仲を確実に近づけていってくれているようで、ひっついて毛繕いする姿には見ている人間も心がほっこりと癒されてきます。
さて、我が家の最古参、セキセイ荒鳥のピーですが、この5月には満9歳(祝!)となりました。セキセイの寿命を更新するべく日々頑張っていましたが〜・・・先月突然体調を崩すアクシデントが!
お盆が過ぎた頃でしょうか、顔を背中に突っ込んで昏々と寝るばかり。いつもはこざくら達がケージから出てくると、我もとばかりに元気に飛び出すこの我が家屈指の頑強な鳥が、全く外に出てこなくなりました。ご飯もほとんど食べず、ただただ眠るばかり・・。便もいつもは小さくころっと固まったきれいな便なのに、何だかやたらと水分の多いべちょっとしたものに変わっています。5年前に虹の橋へと旅立った彼のつれあい、チコちゃんの亡くなる直前の姿が自然と思い起こされてきます。ああ、ああ、ピーにもとうとう寿命がきたのでしょうか!心の奥底で悲しい覚悟を決める飼い主です。
朝ケージカバーを外すたびに、会社から帰って部屋に足を踏み入れるたびに、不安に胸が打ち震える飼い主・・・。ですが〜なんのなんの、不死鳥ピーはこのままでは決して終わりませんでした〜!三日経った頃からご飯を食べ始め、五日経った頃にはまたケージから出てくるまでに復活!!一番回復の遅かった便も今ではすっかり元のきれいな状態に戻っています。
荒鳥でありながら、愛妻を喪ってからのちも、鳥を鳥とも思わぬ風情のこざくらたちに混じって逞しく鳥生を生き抜いてきたピー・・・。さすがです!!2008年、暑いこの夏を無事に乗り切ってくれました。まだまだ元気に長寿記録の更新を続けていってもらいたいものです