2005-12-04
小さな幸せさがし
先日のこと、本屋さんで一冊の本を買いました。
イラスト・エッセイ 「毎日がちょっと幸せ」という本。 作者は植草桂子さん・・・湘南に夫と愛犬とともに暮らしていらっしゃるフリーのイラストレーターの方です。
その本は平積みされているようなものではなくて、棚の中にひっそりと入っていたのですが、そのタイトルが目に飛び込んできて思わず手に取ってしまいました。
本の中には毎日の暮らしを楽しく豊かにするヒントが可愛くて繊細なイラストとともに、ここかしこに散りばめられています。
レースの布をカーテンがわりにあしらう方法・・・。
半端リボンやボタンの使い道・・・。
好きなお花をドライフラワーリースにしたり・・・。
などなどインテリアや手芸の好きな作者のちょっとしたアイディアがステキです。
そんな中で特に心惹かれたのは、愛犬との生活を楽しんでおられるところです。 植草さんの玄関には、ご自身がデザインしたタイルによって手作りされた愛犬の足の洗い場があります。これはご自分で作られたもの。「なければ自分で作っちゃおう」・・・・と制作。時間と労力を惜しまないそのバイタリティーには感服します。
そして、「家庭内のチアリーダー」と称されるボーダーコリーの愛犬・・・このチアリーダーとの散歩の時間をこよなく愛している・・・とおっしゃいます。
海までの往復5キロ、約1時間の散策に、時間によって変わる空の色、季節によって見られる鳥など、毎日違う発見があるそうです。そして歩きながらの思考は何故か冷静になれ、堂々巡りだった考えにもすっきりと結論が出せたり、長い散歩ができる健康な体にも改めて幸せを感じたり・・。植草さんの大事な癒しの時間になっています。
犬が好きで・・・いつか飼いたい・・犬との散歩を楽しみたい、と思っている私にとっては憧れの生活です。
ご一緒に散歩をされているお写真、洗い場で足を洗ってあげているお写真・・・わんちゃんが植草さんを見上げているその二つのお写真がまたとてもいいのです。本当に可愛くって、お二人が(一人と一匹?)信頼関係で結ばれていることが感じられて、見ている私の心も和んできます。
また巻末にはエッセイだけのページもあり、日頃なんとなく思っていること、感じていることも綴られています。その中の「複雑なお年頃」というものが心に残りました。
この「複雑なお年頃」・・・というのは40代のことなのですが、若いつもりでいても、体の老化にいやおうなしに気づかされる「厄介な年頃」・・・植草さんはそう呼んでいます。 「だから若さに対する未練や執着は他の世代の比ではない・・・・そんなやきもき、ジタバタもがきをあまり意識せず、一人蚊帳の外といきたいものだけど、アンチエイジングという言葉にすごく弱いのが悲しいところだ・・・」と語られています。
そんな作者のつぶやきにも、妙に納得して感銘を受けてしまいました。私もそんな「複雑なお年頃」・・・なのかな?なんて。
さてさて、イラストといえば、私が大好きなイラストレーターは何といっても大橋 歩さんなのです。彼女のほんわかとしたイラスト・・・そしてお書きになるものすべてが好きで、彼女の著書をたくさん所有しているのであります。
大橋さんのイラストエッセイについても、またいつかここで触れてみたいと思っています♪
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