2006-01-16
毛引き症再び・・・おしりが真っ赤に！
昨晩のことです。小鳥ちゃんたちも寝静まった深夜１時頃、フリースをかけたケージの中で甲高い声がしました。 「キキキーッ！」 ルチノちゃんの声です。ヒステリー状態になり、切れながらおもちゃをカラカラと大回転させたりしています。
「どしたの？寝ぼけたのかな？」 ルチノちゃんをケージから出してみました。するとくちばしの先が真っ赤です！ 「おっ！またおしりをほじくったなー！」 まだ起きていた長男と一緒にルチノちゃんをひっくり返してみました。すると毛でふさふさときれいだった肛門周りから流血が・・・。血がねっとりと尾羽の付け根についています。
ルチノちゃんの毛引き症は生後１年たった頃に、やはりこのようにして始まったのでした。きっかけは尾羽が一枚抜けたことです（抜いたのか、抜けたのかは分からないのですが・・・）。その抜けたところから血が出て、それが痛痒いのでしょう・・・ほじほじとかみかみするようになってしまったのでした。ひどいときはケージの底に敷いた新聞に血の滴りがつくほどでした。「これは失血死しては大変！」と病院に行くことに。ルチノちゃんにとってはこれが初めての病院でした。
病院では「毛引き症は完治が難しい・・・」と言われました。 治療としては薬物による治療と、カラーをはめてほじほじできなくさせる物理的な治療を組み合わせていくとのことです。
お薬の方は全くだめでした。無色でしたが飲んだとたん「キャッ！」と飛び上がってしまいました。それ以来一口も飲もうとしないのです。口元に水を持っていっても、いつもなら喜んで飲むのに、顔を背けてしまいます。喉が渇くとキッチンのシンクの周りにこぼれている水を飲んだり、トイレまでついてきて手洗い用の水を飲んだり・・・。全くもって受け付けないので（とっても頑固！）お薬を飲ませることはその内こちらもあきらめてしまいました。
しかし、カラーの方はもっと大変でした！先生は「転げまわって嫌がるようならつけない」と言いました。転げまわるほどではないにしろ喜ぶ筈もありません。かなりのパニックだったんじゃないかな。首に周りのカラーをしきりにほじほじ・・・そのうち切れてしまって迷走ならぬ迷翔・・・あっち飛んだりこっち飛んだり。なんだか可哀想でした。
カラーはかみかみしている内に首周りが伸びてきて（フェルト製です）、やがてすぽっと取れてしまいました。「やった〜！！」とルチノちゃんは大喜び。でもこちらは大変です。そのたびに病院に行って付け直してもらわなければいけません。そうこうする内にカラーはどんどん進化していきました。普通のフェルト⇒厚みのあるフェルト（噛んで取れないように）⇒更に大きなカラー（患部にくちばしが届いていたため）⇒プラスティックのカラー（フェルトだとすぐに取ってしまうので）
プラスティックは硬くて痛そうです。それに重そうで、細い首はぐらぐらとしています。見ていてとても哀れでした。どのくらいの間、そうして病院通いをしたことでしょう・・・。傷が良くなってカラーをはずすこともありました。でもカラーをはずすとすぐにまたほじほじして流血。もういたちごっこです。「可哀想な思いをさせてまでカラーを付けておく効果はないんじゃないか・・・」と半ば開き直った気持ちで、私はとうとう病院の許可なしに勝手にはずしてしまいました。このままだったら一生カラーははずれない・・一生気ままに楽しく飛び回ることは出来ない・・・そう思ってのことでした。
その後もおしりのほうは一進一退といった状態でしたが、それよりももっとひどいカラーの副作用があったのです！カラーが当たっていた部分の毛引きをするようになってしまったのです！いつまでもはずしたところが気になるようで、ほじほじかみかみ・・・やがて神経質な毛づくろが毛引きに発展してしまいました。首周りの毛がどんどん抜けていきました。おしりは血が滲み、首周りははげはげ・・・。なんとも悲惨な病鳥の姿がありました。うちに来た子供のお友達も「どうしたの〜？」とびっくり。次男はお友達から「お前の扱いが悪くてストレスが溜まってるんじゃないの〜!?」と言われてしまったほどです。とほほ。
こうして毛引きは長期戦に突入しました。こうなると「出血さえなければ多少はいいや〜」といったおおような気持ちになります（病院の先生もそういう気構えで構わない、と言っていました）。飼い主があまり神経質になってもその気持ちが鳥さんに伝わってしまい、かえってよくない結果を生むことも多いようです。
こちらが気にしなくなって大分経ったころ、首の前の部分の毛がいつの間にかふさふさと生え揃っていました。一時は鳥肌まで見えていたのに・・・。復活！あ〜、よかった、よかった〜！でもおしりは相変わらず血が滲んでいることが多いのでした。首の後ろも、鳥肌が見えていて、生えてきた筆毛がつんつんとしています。やっと生えてきたその筆毛を「キーッ！」と叫んで抜いてしまうのも中々直らないのでした。もうこの状態では「毛引き」はその鳥のお気に入りの「遊び」になってしまい、それは一生物だということです（獣医さんのお話）。
毛引き症との戦いが始まって１年が経った頃、例のルチノちゃんの「家出」事件が起こりました。５日後無事に保護。「家出」はルチノちゃんにとっても、私達にとっても、辛く悲しいできごとでした。でもいいこともあったのですよ〜。なんと、帰ってきたルチノちゃんのおしりは毛でふさふさ・・・。天変地異のようなできごとに、ルチノちゃんも「ほじほじ」どころではなかったのでしょう。ものの見事に完治していました。あんなに苦労したのにねえ。まさか「家出」が直してくれるとは・・・。これぞ怪我の功名でしょうか。
それからはおしりの方はふさふさ状態を保ち、私達もほっと胸を撫で下ろしていたのでした。あとは、首の後ろの毛引きだけ・・・。もう一歩だ！そう思っていた矢先の昨晩の流血事件です。あああ〜またもやっ！ど〜んと落ち込みました。
さて、今日は取り合えず出血は治まった様です。でも興味を他に向けようとしても中々難しく、時々おしりを気にしてほじ・・・っとやっています〜 （T T）
ルチノちゃんと私達の戦いはまだまだ続くのでした（ずっとかな？多分一生かな？）
いつかは書こうと思っていた「毛引き」・・・。長い文章になってしまいました。最後まで読んでくださってありがとうございました！
トラックバック
トラックバックはありません
貴方のサイトからトラッキングしてください
http://kozakura.orche.net/trackback/tb.php?id=79
（言及リンクのないトラックバックは無視されます）
コメント(10件)
Re: 毛引き症再び・・・おしりが真っ赤に！
ルチノちゃん大変でしたね。太い羽が抜けたり折れたりするとかなり出血をするというお話を聞いたことがあります。あれだけの出血ですものね。ルチノちゃんも気になっちゃいますよね。
さくらこさんも、またしばらくの間目が離せず大変かと思いますが、頑張ってください。
陰ながら応援しております・・・ルチノちゃん、ガジガジできるおもちゃとかママにおねだりしてみて〜
From : mayumi @ 2006-01-16 19:52:56 編集
苦労が絶えませーん
mayumiさん、こんばんは！
あたたかいコメントありがとうございます。
今日は仕事がなく家にいられたので一日様子を見てあげることが
できました。
時々はほじほじとやっていましたが、今日一日で驚くほどよくなりました〜。
出血も止まってかさぶたのようになり、はげかかった毛並も戻ってきています。
問題は明日です。仕事で一日家を空けるので、どうでしょうか・・・。
獣医さんは気のそらすようなおもちゃを入れるとよい、とおっしゃいますが
ルチノはおもちゃ嫌いなので、効果ないんですよ〜。
まあ、今までも何とか乗り越えてきたので、ルチノちゃん、自然治癒できると思いますがー・・・。
頑張りますね〜！ありがとうございました（*＾-＾*）
From : さくらこ @ 2006-01-17 00:08:55 編集
Re: 毛引き症再び・・・おしりが真っ赤に！
こんちわ★
ルチノちゃん、また毛引きし始めてしまったのですね・・
私はまだ、鳥さんを何回かかってて、毛引きを経験したことは
ないのですが、ほんとクセや遊びみたくなってしまうらしくて
完治が難しいといわれていました
なんとかルチノちゃんの気をそらせる遊びや出来事が
あればいいのになぁ・・・
写真・・痛々しいね(>_<)こんなになるまで やっちゃうんだね・・
実際見てショックをかくせません
さくらこさんもすごい心配だよね・・・・・・
とりあえずは、ほんと出血だけはさせないようにして
さくらこさんもあまり、思いつめないで くださいね!!
なにかあればいつでもここで 話してくださいね♪
同じ鳥飼いとして、できることはなんでも力になりたいなって
思うですよ!!
話をきくことしかできなくても(*^_^*)
がんばれ!!ルチノちゃん!!!
From : ekoeko @ 2006-01-17 00:27:45 編集
Re: 毛引き症再び・・・おしりが真っ赤に！
さくらこさん、こんにちは。
毛引きの完治は難しく
久々に遊びに来てみたらルチノちゃんが
こんな事になっていてビックリしました。
うちには６羽のインコがいて飼い始めて
１年ほどですが今の所は毛引きをする子は
いなくて、アドバイスできる事がなく
ただ、ルチノちゃんの回復を願う事しか
出来ません
とても長い時間がかかるそうですね。
さくらこさんも心配が耐えないと思いますが
ルチノちゃんと一緒に頑張って下さい
From : yukko @ 2006-01-17 15:25:06 編集
ekoekoさん、こんばんは〜！
ekoekoさん、ありがとうございま〜す。
私も今までセキセイを４羽飼ってきましたが、病院通いもなくどの子も丈夫でした。
ルチノちゃんが来て、初めて小鳥サンの病院も経験しました。
ご存知、「家出」もあって、探偵さんに見つけてもらったり・・・ルチノには色々な経験をさせてもらいました（笑）
苦労が多い分可愛いのですが・・・。
毛引き症とも長いお付き合いになりそうです。
今日は一日家を空けていましたが、お利口さんにお留守番ができたようで、おしりの傷も大分きれいになっていました。
気になっていたので、ほっとしています
From : さくらこ @ 2006-01-17 22:12:19 編集
yukkoさん、こんばんは〜！
コメント、ありがとうございます。
yukkoさんのところのインコちゃん、みな健康で羨ましいです〜。
ヒナちゃんもすくすくと育っていますね♪
ルチノちゃんが出血した翌朝は、フリースをかけたケージの中がコトリともせずに静かだと「よもや落鳥しているのでは・・・」と、どきりとすることがあります。
「ぴよっ」という声がすると、「あーよかった〜」なんて思ったり。
傷のほうはもう大分回復しています。
このままきれいになってくれるといいのですが、「ほじほじ」のクセはなかなか直らないので、目がはなせません。
でも、可愛いルチノちゃんのためです、頑張りますね〜！
From : さくらこ @ 2006-01-17 22:25:43 編集
Re: 毛引き症再び・・・おしりが真っ赤に！
痛々しいオチリですねぇ〜。
うちのおーちゃんもむしったり引き抜いたりが大好きです。。。
おかげで壁紙や畳はすっかりぼろぼろですぅ。
たまに楊枝を輪ゴムでぎっしりと止めて引き抜き遊びをさせてあげます。
とっても満足するみたいですよ。
・・・遊んだ後の楊枝はオヤジ用となります。
もちろんオヤジには内緒です(^O^)
From : オクサン @ 2006-01-20 11:40:30 編集
オクサンへ
あれれ〜オヤジさん、ちょっとお気の毒かな!?
いやいや、わたしでも同じことをするでしょうね。うふふ。
おかめさんは楊枝遊びが好きだとよく聞きますが、おーちゃんもですか。
ちなみにうちのルチノは全く興味を示しませんでした。
引き抜くことはやはり好きで、昔よく電話線を引き抜かれました〜。
「お宅は電話繋がらないねえ」とお友達に言われて奴のしわざだと気づいた次第です。電話で話していると、くちばしで押して電話を切ってしまうこともありました。分かっててやってるのかなあ〜・・・と脅威の思いでした。そんないたずらっ子ですが、可愛いやつなんです〜！
From : さくらこ @ 2006-01-20 16:45:58 編集
Re: 毛引き症再び・・・おしりが真っ赤に！
毛引き症はなかなか治らないといいますが、おしりが痛々しいですね。
電話線をぬいちゃうなんて賢いのですね。
ほんと私を見てって思ってしているのでしょうか？
ぬけた毛をくちばしにはさんで長いこと遊んでいるとそれが楽しくて抜いてしまうと
くせになると聞きましたが、真相はどうなんでしょうね。
さくらこさんの気持ちがルチノちゃんにつたわりますように。
From : hana @ 2006-01-28 09:37:16 編集
hanaさんへ
電話が鳴ると先回りして電話のところでスタンバイしたりして、本当に分かってやっているように見えるのですよ〜。電話線は入れても入れても抜いてしまうので、紙で囲っていじれない様にしました。
しゃべっていると人のこと突っついたりしてホント「ボクを見て〜！」って感じです。
毛引きはどうやら「お気に入りの遊び」化しているようですね。
やっと生えてきた筆毛を毎日抜いてしまい、私をがっかりとさせます。
本当にルチノに私の気持ちが伝わるといいのですが・・・
From : さくらこ @ 2006-01-28 20:46:36 編集