2006-02-08
博士の愛した数式
千葉に住む姉と先日観て参りました。 千葉と横浜(のはじっこ)の中間ぐらい?ということで、場所は川崎のチネ・チッタに決定。 JR川崎駅・・・久しぶり〜に降り立ちました。開発が進み随分ときれいで近代的になりましたね。すっかりおしゃれな街です。昔のイメージが払拭されました。
チネ・チッタはエンタテイメントの街、ラ・チッタデッラの中にあります。イタリアの丘陵に造られた町、ヒルタウンをモチーフにしたラ・チッタデッラ・・・ヨーロッパを思わせる石畳の小道を歩いていると、ここが川崎だということをしばし忘れてしまいます。 最近の映画館や娯楽施設は趣向の凝らした素敵なものが多いですね。ちょっぴり感心です。
原作が大評判のこの映画を楽しみにしていました。映画を観る事にしていましたので敢えて原作は読んでいきませんでした。
映画の中にたくさん出てくる数字や数式・・・なんだか数学のお勉強をしているようでちょっぴりおかしい。そして数字の持つ不思議な世界にも目を見張る思い。そんな数字の世界を真摯に愛する博士、そして博士の世話を任された家政婦の女性とその10歳になる息子ルート、この3人は不思議な交流で絆を深めていきます。
考えてみればとっても現実離れしているお話ではありますが、心にじわ〜んとくる切なさや感動があります。主演、寺尾 聰さんの演技はときにはユーモラスでときにはリアル。渋みを増した最近の演技には注目していましたのでとってもよかった。そしてルートを演じた吉岡 秀隆クンの演技、こちらも秀逸。抑えた表情の中で博士や数字に対する諸々の感情を表現していて光っています。思い出を語るルートの顔を見ているとなぜか胸がじーんと熱くなります。決して押し付けがましくない表現にかえって感じるものがいっぱい。さすが「北の国・・」の名子役ですね。
寺尾 聰さんも原作は読まずに演じるそうです。 「原作を読むとプラスも多いが想像力が限定されることもある。特に博士の場合は周囲には到底いない人物なので、自分で創造する楽しさがあった・・・」とコメントされています。また黒板に書く数字の字も、自分の字ではなく役のために作り出したそう。「なにかに秀でた人の字というのは、きれいというよりは個性的」(コメントより)。父親であられる宇野重吉さんにきていた松本清張さんの手紙の字なども参考にされたそうです。俳優さんの役に対する思い入れや努力に脱帽!ですね。
映画館で映画を鑑賞するのは何だか久しぶり。いつもはレンタルビデオでお手軽に済ませてしまっています。リアルな音声、大画面に映る美しい映像・・・映画はやはり映画館で観ると臨場感が違いますね。また機会を見つけて映画館に足を運びたいと思います。
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コメント(2件)
Re: 博士の愛した数式
おお〜この映画、みにいったのですね!!
私は実は、先に原作の方をよんで すごくなんだか
優しい切ない気持ちになったので
映画もみてみたいなって思ってました♪
レンタルできるようになったら、借りてきてみよう♪
楽しみ〜(*^_^*)
From : ekoeko @ 2006-02-08 18:28:10 編集
ekoekoさんへ
原作を読んでいないので比較できないのですが映画、よかったですよ〜!
姉が言うには(こちらは読んでいます)話の終わりがちょっと違っているとか。それに博士はもっとお年寄りのイメージがあるそうですが、寺尾博士は少し若くって元気すぎるかも・・・とのことでした〜。
私はこれから原作のほうを読んでみようかな。
ekoekoさんも映画を観たら感想きかせてねえ〜♪
From : さくらこ @ 2006-02-08 19:46:25 編集