こざくら日和 : 春の嵐

2006-03-07

春の嵐

ポスト @ 2:26:29 | 01.全て,04.日々の徒然

昨日(6日)は暖かい一日でした。東京では最高気温が4月中旬並みの17・6度を記録したそうですが、この時期特有の春の嵐も吹き荒れました。 気象庁は6日、関東地方で春一番が吹いたと発表・・・昨年より11日遅かったそうです。洗濯物が吹っ飛んでしまったり、花粉が大飛来したり・・・春の嵐は季節の移り変わりを感じさせるものではありますが、実生活ではうっとうしいものがあります。

そしてこの春一番とともにやって来るやっかい者クンに「黄砂」があります。黄砂は、主として乾燥地帯(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯で強風により吹き上げられた多量の砂塵が上空の風に運ばれて日本、韓国、中国などに降下する現象をいいますが、濃度が濃い場合は天空が黄褐色となることもあるそう・・・。よく車が真黄色に染まるなんていいますが、この黄砂、汚染物質も運ばれて健康への影響が懸念されたりと近年深刻な環境問題となっているようです。

ところで「黄砂」というと、私は以前に読んだ新聞の投書を思い出します。

それは戦時中中国で弟を亡くされた方からのものでした。弟さんの亡骸はすさまじい戦況のなか手厚く葬ることはもちろん出来ず、已む無く移動の道々木の根元に葬ったといいます。この方の母は終生そのことを悔やみ気にかけていたそうです。

今気象現象のひとつとして問題になっている黄砂ですが、この方にとっては日本に帰りたかった弟が一年に一回大陸の風に乗って母や姉のいるこの地に帰ってくるように思えてならない・・・細かいところは忘れてしまったのですが、そういった内容の投書でした。 ああ、やっかい者の黄砂も見る目が変われば愛しい存在にすらなるのだなあ・・・そう思い強い感銘を受たのを覚えています。

この時期春の嵐が吹き荒れると、そんなお話を思い出してちょっぴり切なくなったりする私です。

・親子仲良く一緒がいいね♪

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コメント(8件)

Re: 春の嵐

 黄砂のお話・・・なんか、いいなぁと思いながら
よんでいました(>_<)
 なんだか、切ないですね・・・
その方にとっては、ほんとに 黄砂にまぎれて
弟の骨が 灰になってとんでくるような気がするのだろうな
 

From : ekoeko @ 2006-03-08 00:19:08 編集

ekoekoさんへ

ekoekoさん、こんばんは〜!
黄砂のお話、読んでくださってありがとう!
私も春の強風は花粉などの事もあって嫌なものとしか
感じなかったのですが、それを読んでからは少し
見方が変わりましたよ。

それにしても最近こういった話を読んだりすると
涙腺が弱くなっていてすぐに涙が出てしまいますー^^;
これも年のせいでしょうかねえ・・・。クスン

From : さくらこ @ 2006-03-08 00:38:20 編集

Re: 春の嵐

黄砂のお話、とても感じ入るお話ですね。
ふと、何かのきっかけに印象深かったことを思い出すこと、
ありますよね。たとえば昔聞いた音楽で、あることを思い出したり・・・。
クスン。

From : くま @ 2006-03-08 02:27:15 編集

Re: 春の嵐

黄砂の話し・・・・せつないですね。。。。。
人にはそれぞれの思いがあって、ある人には迷惑な話しでも
それを暖かい気持ちで感じる人もいるのですね。。。。。
弟さんの戻りたいのに戻れなかった悔しさが伝わってきたような
気がします。(;O;)
そんな思いをしている人がたくさんいたのですものね。
改めて平和のありがたさを感じてしまいました。

From : nacchin @ 2006-03-08 10:33:04 編集

くまさんへ

そうですね。普段は忘れていても印象深い話というものは
何かの拍子に思い出したりしますね。
そういうものがたくさん自分の心の引き出しにあると
きっといいのでしょうね。
そんな心の豊かな人間になれるよう日々努力したいと
思っています〜(*^^*)

From : さくらこ @ 2006-03-09 01:01:41 編集

nacchinさんへ

nacchinnさん、こんばんは&お帰りなさい!
スキー、楽しまれたようですね。
私は出来ないのでとても羨ましいです〜 ^^
ももちゃんもnacchinさんの帰宅を喜んだことでしょうね (Smile)

黄砂の話は私も大変心に残っています。
時代が進むとそんな戦争の記憶を語れる人も
少なくなってしまうのでしょうね。
語らなくてもすむほど世界が平和になってくれれば
いいのですが・・・。

From : さくらこ @ 2006-03-09 01:09:24 編集

Re: 春の嵐

黄砂の話。なんか胸にじーんときますね。私も最近特に涙腺がよわくて、すぐになみだ目になります。いろんな事に、それぞれの方の事情があって、感じ方も捉え方も違ってきますね。

そういうお話を聞くと、すぐに「風は困るね」とか安易にいってしまってはいけないなと思います。
戦争の話や、戦後の話を聞くと、やはり今の70代80代のかたのご苦労があっての今なんだなと感じ入ります。忘れてはいけないことですね。

From : hana @ 2006-03-18 16:53:21 編集

hanaさんへ

hanaさん、こんにちは!

新聞の投書欄が好きでよく読みます。
いろいろな方の経験、見方・・感じ方に共感したり
反発したり・・・。
私という人間一人がお会いできる人の数は高が知れています。
投書やみなさんのHPなどで、たくさんの人の考え方やものの見方に
触れる・・・そんな風にして私はきっと経験不足を補っているのでしょうね^^

黄砂の話もだいぶ以前に読んだものなのですが、
ずっと心に残っていました。
せつないけれど、いい話だなあ・・・と思いました。

From : さくらこ @ 2006-03-18 19:59:53 編集

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