こざくら日和 : 過去ログ : 2006-01-16

2006-01-16

毛引き症再び・・・おしりが真っ赤に!

ポスト @ 19:25:03 | 01.全て,03.インコの部屋

昨晩のことです。小鳥ちゃんたちも寝静まった深夜1時頃、フリースをかけたケージの中で甲高い声がしました。 「キキキーッ!」 ルチノちゃんの声です。ヒステリー状態になり、切れながらおもちゃをカラカラと大回転させたりしています。

「どしたの?寝ぼけたのかな?」 ルチノちゃんをケージから出してみました。するとくちばしの先が真っ赤です! 「おっ!またおしりをほじくったなー!」 まだ起きていた長男と一緒にルチノちゃんをひっくり返してみました。すると毛でふさふさときれいだった肛門周りから流血が・・・。血がねっとりと尾羽の付け根についています。

ルチノちゃんの毛引き症は生後1年たった頃に、やはりこのようにして始まったのでした。きっかけは尾羽が一枚抜けたことです(抜いたのか、抜けたのかは分からないのですが・・・)。その抜けたところから血が出て、それが痛痒いのでしょう・・・ほじほじとかみかみするようになってしまったのでした。ひどいときはケージの底に敷いた新聞に血の滴りがつくほどでした。「これは失血死しては大変!」と病院に行くことに。ルチノちゃんにとってはこれが初めての病院でした。

病院では「毛引き症は完治が難しい・・・」と言われました。 治療としては薬物による治療と、カラーをはめてほじほじできなくさせる物理的な治療を組み合わせていくとのことです。

お薬の方は全くだめでした。無色でしたが飲んだとたん「キャッ!」と飛び上がってしまいました。それ以来一口も飲もうとしないのです。口元に水を持っていっても、いつもなら喜んで飲むのに、顔を背けてしまいます。喉が渇くとキッチンのシンクの周りにこぼれている水を飲んだり、トイレまでついてきて手洗い用の水を飲んだり・・・。全くもって受け付けないので(とっても頑固!)お薬を飲ませることはその内こちらもあきらめてしまいました。

しかし、カラーの方はもっと大変でした!先生は「転げまわって嫌がるようならつけない」と言いました。転げまわるほどではないにしろ喜ぶ筈もありません。かなりのパニックだったんじゃないかな。首に周りのカラーをしきりにほじほじ・・・そのうち切れてしまって迷走ならぬ迷翔・・・あっち飛んだりこっち飛んだり。なんだか可哀想でした。

カラーはかみかみしている内に首周りが伸びてきて(フェルト製です)、やがてすぽっと取れてしまいました。「やった〜!!」とルチノちゃんは大喜び。でもこちらは大変です。そのたびに病院に行って付け直してもらわなければいけません。そうこうする内にカラーはどんどん進化していきました。普通のフェルト厚みのあるフェルト(噛んで取れないように)更に大きなカラー(患部にくちばしが届いていたため)プラスティックのカラー(フェルトだとすぐに取ってしまうので)

プラスティックは硬くて痛そうです。それに重そうで、細い首はぐらぐらとしています。見ていてとても哀れでした。どのくらいの間、そうして病院通いをしたことでしょう・・・。傷が良くなってカラーをはずすこともありました。でもカラーをはずすとすぐにまたほじほじして流血。もういたちごっこです。「可哀想な思いをさせてまでカラーを付けておく効果はないんじゃないか・・・」と半ば開き直った気持ちで、私はとうとう病院の許可なしに勝手にはずしてしまいました。このままだったら一生カラーははずれない・・一生気ままに楽しく飛び回ることは出来ない・・・そう思ってのことでした。

その後もおしりのほうは一進一退といった状態でしたが、それよりももっとひどいカラーの副作用があったのです!カラーが当たっていた部分の毛引きをするようになってしまったのです!いつまでもはずしたところが気になるようで、ほじほじかみかみ・・・やがて神経質な毛づくろが毛引きに発展してしまいました。首周りの毛がどんどん抜けていきました。おしりは血が滲み、首周りははげはげ・・・。なんとも悲惨な病鳥の姿がありました。うちに来た子供のお友達も「どうしたの〜?」とびっくり。次男はお友達から「お前の扱いが悪くてストレスが溜まってるんじゃないの〜!?」と言われてしまったほどです。とほほ。

こうして毛引きは長期戦に突入しました。こうなると「出血さえなければ多少はいいや〜」といったおおような気持ちになります(病院の先生もそういう気構えで構わない、と言っていました)。飼い主があまり神経質になってもその気持ちが鳥さんに伝わってしまい、かえってよくない結果を生むことも多いようです。

こちらが気にしなくなって大分経ったころ、首の前の部分の毛がいつの間にかふさふさと生え揃っていました。一時は鳥肌まで見えていたのに・・・。復活!あ〜、よかった、よかった〜!でもおしりは相変わらず血が滲んでいることが多いのでした。首の後ろも、鳥肌が見えていて、生えてきた筆毛がつんつんとしています。やっと生えてきたその筆毛を「キーッ!」と叫んで抜いてしまうのも中々直らないのでした。もうこの状態では「毛引き」はその鳥のお気に入りの「遊び」になってしまい、それは一生物だということです(獣医さんのお話)。

毛引き症との戦いが始まって1年が経った頃、例のルチノちゃんの「家出」事件が起こりました。5日後無事に保護。「家出」はルチノちゃんにとっても、私達にとっても、辛く悲しいできごとでした。でもいいこともあったのですよ〜。なんと、帰ってきたルチノちゃんのおしりは毛でふさふさ・・・。天変地異のようなできごとに、ルチノちゃんも「ほじほじ」どころではなかったのでしょう。ものの見事に完治していました。あんなに苦労したのにねえ。まさか「家出」が直してくれるとは・・・。これぞ怪我の功名でしょうか。

それからはおしりの方はふさふさ状態を保ち、私達もほっと胸を撫で下ろしていたのでした。あとは、首の後ろの毛引きだけ・・・。もう一歩だ!そう思っていた矢先の昨晩の流血事件です。あああ〜またもやっ!ど〜んと落ち込みました。

さて、今日は取り合えず出血は治まった様です。でも興味を他に向けようとしても中々難しく、時々おしりを気にしてほじ・・・っとやっています〜 (T T)

ルチノちゃんと私達の戦いはまだまだ続くのでした(ずっとかな?多分一生かな?)

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いつかは書こうと思っていた「毛引き」・・・。長い文章になってしまいました。最後まで読んでくださってありがとうございました!

・おしりから流血!が〜んとショック