こざくら日和 : 過去ログ : 2006-08-20

2006-08-20

八ヶ岳便り 8/15篇

ポスト @ 21:33:25 | 01.全て,04.日々の徒然

3日目―最終日。今日もまずまずのお天気。

甲斐大泉駅近くにオープンしたらしい演歌歌手・藤あや子のギャラリーを覘いてみました。お昼を食べたとんかつ屋さんにあったポスターで偶然知り、通り道なので急遽寄ってみることに・・・入館は無料です。

知らなかったのですが、藤あや子は絵画、書、陶器などを手掛けているそうです。美術系が得意な芸能人は多いですね。審美眼が無いため絵のうまい下手は分からないのですが、繊細なタッチの絵に大胆な書を組み合わせた作品は中々いいな、と見入りました。大きな陶芸にも力を入れておりたくさんの作品が展示されていました。陶器にも書を入れたりして大胆な仕上がりになっていたように思います。

・「Gallery 彩」の文字は自筆をロゴにしたもの
・建物も藤あや子のデッサンを元に建設されたそうな
・建物の壁にも自作の絵と文字が

ギャラリーを後にし、昨日に続き清里へ。大泉と清里を結ぶ新しい道路は以前は有料でしたが、今回通ってみると無料に!途中長い橋があり、みなさんここで車を止めては下を覗き込んでいます。わが一家も右に倣えで覗いてみると・・・遥かかなた下に川が・・遠くには集落も見え眺めはいいのですが〜なんとも怖い!おしりがむずむずしてしまいます・・・^^;

・橋から見下ろした眺め。怖いです

清里は空気が澄んで爽やかです。清泉寮は相変わらずの賑わい。そこを素通りして向かうはオルゴールの博物館「ホール・オブ・ホールズ」。

・可愛い清里の街並み
・こんなものも通り見る人の目を楽しませてくれる♪

清里高原萌木の村にある博物館 「ホール・オブ・ホールズ」 は今年で20周年を迎えます。アンティーク・オルゴールを含む自動演奏楽器と、日本の伝統的な食器を収蔵・展示しています。館内では自動演奏楽器の演奏もあり、レコードやラジオが発達するまでの人々の暮らしや感性、驚きがそのままに伝わってきます。

到着後すぐに屋外では自動演奏オルガン「ポール・ラッシュ」の演奏がありました。ベルギーで伝統的な手法で制作されたこの自動オルガンは618本のパイプと7種類の打楽器がブラスバンド約100名分に相当する規模で自動演奏します。この規模は国内最大級だそうですよ。

・自動演奏オルガン「ポール・ラッシュ」
オルゴール、自動演奏楽器、古い食器などが収められた博物館はこちら。さあ入館してみましょう^^
・館内の様子

午後3時、自動演奏楽器の実演が解説付きで行われました。まずは館員、脇田氏が制作した自動演奏オルガン「オルガネッタ 2型」。ブックという折りたたみ式のパンチカードをセットし手回しで演奏します。

こちらは100年ほど前にドイツで使われていたオルゴール「POLY PHON」。カフェやレストランでワンコインで自動演奏できる大衆のためのオルゴールだったそうです。
1910年頃、ドイツで使われていた自動バイオリン。こちらは音とリズムがかなり狂っていた。
こちらはアコーディオン、鉄琴、大太鼓、小太鼓、トライアングルの5つの楽器による自動演奏装置。アメリカで使われていたもので、「POLY PHON」同様ワンコインで演奏できる大衆のためのものでした。
演奏の最後は「リモネール 1900」。1900年のパリ万国博に出品された貴重な自動演奏オルガンです。この年の万博は別名「アールヌーボーの万博」と呼ばれ、その華やかな様子を今に伝えてくれるのがこの「リモネール1900」です。その大音響に小さなお子様が泣き出してしまうこともあるとか。大迫力の演奏でした。

館内ではテディーベアの展覧会も。可愛いベアの人気投票もありました。

・グランプリ賞受賞のベアちゃん

素敵な音色に触れて満ち足りた気分で帰路に着きました。おうちに帰ってみると悲しみに暮れるこざくらちゃんはこんな体勢―。

しっかりぎゅっとテントにしがみ付いています。出て行くときもこの格好でした。ということは・・・もしかして、何時間もこの体勢でいたのか??はぁ〜、何だか可哀想で泣けてきます。手を差し入れると慌てて降りてきました。

しかし室内に出ると、ほどなくしてあちこちに飛び始めました。冷蔵庫の上、筆箱の上、キッチンの水切りの上・・・3日目してにやっとこの家に馴染んできたようです。もうじき帰るというのにねえ。

・こんなとこに飛ぶ
・あんなとこにも止まる
それでもご飯はまだダメです。一人で食べる様子は全くありません。どうもこのうちにいる間はルチノちゃんに手からご飯をあげる必要があるみたいです。こんなにデリケートな小鳥ちゃんだったなんて驚きです・・・。

本にありましたが「ネコ、家につく」「インコ、人間につく」とはよく言ったものです。手乗りインコが頼りにするのは人間だけ―。この3日というものわが家のインコちゃんは絶えず人間にしがみ付いて恐怖から自分の身を守っていたようです。

さてさて、楽しくとも、悲しくとも、何事にも終わりはくるというもの。旅もいよいよ終わりのときを迎えました。短い間ではありましたが都会の喧騒を離れて、日頃のあれやこれやも忘れて楽しいときを過ごすことができました。ルチノちゃんも少しは楽しめたかしら?いつもと違う世界を見て新鮮な気持ちを味わってくれたでしょうか・・。

帰りも渋滞を避けての深夜の出発です。夜の移動はインコにとっては良いみたい。ケージで静かに眠るルチノちゃんです。

帰宅篇へと続く。。。