2007-03
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2007-03-28
お誕生日の料理
2007-03-19
母の感慨 vol.3
今月9日、長男、次男が高校、中学をそれぞれ卒業しました。残念なことに、同じ日に卒業式が行われたため高校での参列は断念し、次男のほうに出席することにしました。
中学校の卒業式は送辞、答辞、合唱などしみじみと心を打つよい式でした。三年前同様にして長男がこの学校を卒業したのですが、当時この地元市立中学は非常に荒れていました。ですから長男の時は卒業の感慨に浸るというより、やっと無事にこの学校を出ることが出来たという安堵の思いが先にたったものです。
長男はそんな荒れた代の子供達と、幼少時から中学卒業までの十年以上の歳月を過ごしました。仲のよいお友達が出来たことは幸運でしたが、絶えず周囲がわさわさとうるさく落ち着かない・・・そんな可愛そうな境遇だったと思います。
高校はそんな環境からの脱出でした。「ぜひここに!」―という、自分の思う高校に頑張って進学しました。落ち着いて学校生活が送れる環境・・・邪気の無い明るい学生達の顔・顔・顔・・。親子で心底ほっとしたものでした。素晴らしい仲間に恵まれ、部活動でも実績を上げ、充実した三年間を過ごすことができました。思えば、長男の青春は高校時代から始まったのでした。
一方の次男―。長男とは三年の開きしかありませんが、その間この中学はガラッと変わりました。まず服装の乱れが無くなりました。どの子もフツーでした(このフツーがとても奇特なのです)。幼稚園、小学校、中学校と、次男は伸び伸びと過ごし、すくすくと成長しました。
中学で入ったソフトテニス部でも良い仲間に恵まれました。部活動でも、勉強の面でも互いに切磋琢磨し、競い合って成長していきました。そんな恵まれた環境に身をおくことができて、次男は本当にラッキーでした。
さて、最近の子はドライと申しましょうか、うちの子も例外ではなく、二人とも「卒業」に感傷的になる、ウェットな気持ちは持ち合わせていないようでした。ところが、卒業式を終えた次男、「これで、先生やみんなと会えなくなるなんて・・もう学校に行かないなんて、さみしい!」と―。
- ―そうだよ、そうだよね。これがフツーだよね。誰でも感じる気持ちだよね。
ドライだと思っていた次男の言葉に、私は何だかちょっぴり嬉しく感じたのでした。口には出さずとも、きっと長男も同じ気持ちでしょう。
- ―ああ、青春っていいな〜。できれば戻りたいなぁ。
しみじみそう思った母なのでした。
今月学校を卒業したたくさんの子供達・・・友達との別れ、先生との別れ、学校との別れに今はちょっと寂しいかもしれないね。でも、そんな切なさもきっと四月になればキラキラとした思い出に変わっていくことでしょう。若者達の未来に幸あれ!!
先生から生徒に手作りの小瓶がプレゼントされました。瓶の上にある「34」は出席番号です。中には学校の木から取った、可愛い実が入っています。小さいラベルには、”It's true we'll make a better day. Just you and me!! ”の言葉が―。英語の授業で歌った”We are the world”の一節です。
2007-03-19
悲しき多角関係
さくらが来て、はや半年が経ちました。ここにきてそれぞれの関係といいましょうか、相関図のようなものがはっきりしてきたように思います。
まず、さくらはルチノちゃんが好き♪絶えずルチノちゃんを追い、隙あらばクチュクチュしようと、嘴を傾けてルチノちゃんに誘いをかけます。
荒鳥・ピーもルチノちゃんが好き♪愛妻を失ってからのピーの心の支えはルチノちゃん!きっと妻というより、仲間が欲しいのでしょう。でも鳥なら誰でもいい・・・というわけでもないみたい。ちゃんと好き嫌いはあって、さくらのことは苦手なピーです。自分のケージにルチノちゃんが入っても許すのに、さくらが入ると、老体に鞭打って威嚇〜(荒鳥、いっぱしです!)。
さて、そんなモテ男のルチノちゃんはどうかというと〜。こちらは微妙。さくらが来る前からのパートナーである私の位置は、取り合えずは変わってはいないみたい。でも以前のようにべったり〜という蜜月時代は悲しくも過ぎ去ったようです。私との関係を適当に維持しつつ、時としてさくらとのアヴァンチュールも楽しんでいる・・・そんな感じでしょうか。あらら、ルチノちゃんってそういうオトコだったの〜!?(しくしく..T T)
今日はそんな鳥たちの愛の流刑地!?ケージ越しのラブシーンをお届けしたいと思います。さくらの愛には中々応えずのらりくらりのルチノちゃんですが、ケージ越しだといつもより素直になれるみたい♪障害物があると燃えるのでしょうか・・愛のプレゼントをさくらにあげるルチノちゃんです。
二人のラブシーンを撮るのに夢中な飼い主―。ふと見ると、背後には悲しきあぶれモノの影が〜。誰の愛も得られない悲劇の荒鳥は、二人の熱きシーンに嘗ての妻との愛の記憶を呼び覚まされたのでしょうか。その視線が何とも寂しげです。
それにしても超えられぬのは、手乗り鳥と荒鳥の一線です。荒鳥は手乗りを仲間と認識しますが、手乗りにとって荒鳥は、まさしく異郷の存在です。ヒトと戯れることはあっても、荒鳥とは決して交わることはない―。そう、我が家の鳥たちの関係はちょっと複雑・・・ヒトも絡んだ、悲しき多角関係なのでした〜^^;
2007-03-07
心の風景 vol. 2
通勤途上にあったその会社は、解体業を営む小さな会社だった。
こじんまりとした敷地には、事務所とおぼしき小さなプレハブと数台の重機。
そして片隅には三つの犬小屋があった。
その住人は黒、白、茶の三頭の大型犬。
犬小屋に繋がれた犬たちはいつも所在なさ気だったが、社員達の姿を見ると千切れんばかりに尾を振り、身体一杯に喜びを表わした。
お皿一杯に盛られた朝食をいそいそと運ぶ社員たち。前脚を跳ね上げて狂喜乱舞して迎える犬たちの笑顔。
信号待ちの数分―そんな朝の風景を見るのがいつしか私の楽しみになっていた。
そこに流れる温かな空気が私の心に小さな灯をともした。
私はちょっぴりのシアワセをもらって仕事場へと向かうのだった。
そんな朝の風景に異変が起きたのは昨年暮れのことだった。
会社の門扉が開かない!一昨日も、昨日も、今日も―。
そんな日が数日続いた。小さな不安が私の心にぽっちりと黒いシミを作った。
そうして2006年は幕を閉じ、新しい年が明けた。
寒さ厳しい冬のある朝、その会社の門扉が開けられていた。
ドキンと高鳴る胸!
でもがらんとした敷地に残されていたのは三頭の犬たちだけだった。
じっと佇む犬たち。その目が人間の姿を捉えるのをじっと待っているような、そんな寂しげな姿だった。
やがて犬たちの姿も見えなくなった。
ぽつんと残された犬小屋・・・いつしかそれも跡形なく消え去った。
更地を吹き抜ける冬の風が、砂埃を舞い上げた。
いつしか季節は春へと変わったが、毎朝その会社に目を向ける私の日常は変わらない。
きっと誰かに引き取られているに違いない―。自分にそう言いきかせた。
毎朝私に小さなシアワセと元気をもたらしてくれた朝の光景―。
今、そこを通るたびに私の胸はチクッと小さな痛みを感じるのである。
久しぶりの更新となりました。 皆さま、お元気でしょうか。私は変わらず元気に過ごしております。
私にとっては小さな日常のひとコマであるはずの、ある会社の倒産―(当事者には大変なことです、ごめんなさい)ただ傍らを行き過ぎるだけの通行人に過ぎない私の胸に、何故だかやり切れない悲しみが宿ります。
餌の入ったお皿を腰を曲げていそいそと運ぶ従業員さんの優しい姿。とんで跳ねて喜ぶ犬たち・・・。そこには小市民的な、小さな幸せがありました。私はそんな光景を愛していたんだなあ〜(大袈裟ですか?)と、今つくづく感じています。
大きな災い、不幸に見舞われることもなく、つつがなく過ごす日常・・・その有難みが本当に分かるのは、大変な経験をされた方たちなのかもしれません。社長と思われる初老の男性が、犬たちだけが残った敷地の片隅にぽつんと立っていた姿も目に焼きついていて、それを思い出すたびに心はざわざわと波立ってきます。
どうか、皆さま、ご無事でありますように!(そして三頭の犬たちも!)
さてさて、暖冬と騒がれたこの冬も終わりを告げ、暦も変わって名実ともに春の到来となりました。受験生を二人抱える我が家ですが、長男の方は残念ながら浪人決定!・・という結果になってしまいました。
「どこか、一つくらいひっかかってくれるのでは・・・」―という甘い考えの前に厳しい現実がど〜んと立ち塞がりました。努力が足りなかったという一言に尽きるでしょう。
そんなこんなで、私のココロにはまた別の嵐が吹き荒れているのですが(笑)、「浪人するのはあなた、私じゃない」とばかりに、表面上は涼しく、平然とした顔を保っています。私は私なりのペースでこの一年を過ごしていきたいと思っています。
皆さまには、温かい励ましのお言葉をいただいたのですが(ありがとうございました!)、我が家に春がやって来るのは、まだまだ大分先のことになりそうです。
三月は私の母と夫の誕生月です。先日毎年恒例となっているお誕生会を行いました。いつもは一階に住む両親を二階の我が家に招くのですが、最近足腰の調子がとみに悪くなった父のため、今回は一階に料理を運ぶ出張サービスでのお誕生会となりました。
―左上から―
香ばしく焼いた長ネギを豚薄切り肉で巻き、油で揚げて南蛮酢に漬け込みます。前日に作って一晩漬け込むといい感じに味が馴染みます。
三月にいつも作る私の定番料理(簡単で、見栄えもよく、可愛いですよ)。牛乳パックを使ってひしもちの形にかたどります。
粉チーズとパセリのみじん切りを混ぜたパン粉でなすと帆立を揚げます。酒肴にもぴったり。
煮しめに代わる料理としてお勧め。野菜を油で揚げて、煮汁で2,3分煮るだけ。短時間ででき、コクがあって若い人にも人気です。
余り料理は得意ではない私ですが、母に借りたこの松花堂のお弁当箱に詰めると、あら、不思議!とっても美味しそうに見えるではありませんか。良い器は、下手くそな料理をも光らせてくれます。器のマジックですね!
それにしても、一人で六人分のパーティー料理を作るのはなかなか大変です。今回は次男がたまたま在宅していましたので、ひなずしの型押し、盛り付け等を手伝ってもらうことにしました。「あいよ!」と、二つ返事で引き受けてくれた次男・・・バンダナを巻いて颯爽と登場〜!!幼い頃より工作好きだった次男にとって、この作業は創作意欲を掻き立てる楽しいものだったようです♪
今年7月に80歳を迎える父は、趣味のバードゴルフがもとで、ある日急に歩行も困難な状態になってしまいました。いつまでも元気だ、元気だ!と思っていただけに、本人も周りもショックでした。
今はリハビリに励む毎日ですが、幸い通っている針灸の治療が身体に合ったのか、薄皮をはぐようにではありますが回復の兆しが見られ、徐々に歩く距離を伸ばしています。まだまだ元気にシルバーライフを謳歌してほしいし、私達を見守っていてもらいたいと願う不肖の娘です。