こざくら日和 : 過去ログ : 2006-05

2006-05

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2006-05-31

バラの庭から

ポスト @ 17:49:58 | 01.全て,04.日々の徒然

姉が丹精込めて育てたバラが美しく花開きました。

お互いに忙しくて普段は中々行き来の出来ない私たちではありますが、昨日は時間を作って今まさに満開というそのバラを見に母と千葉まで足を運びました。お留守番の父には申しわけないのですが、母、姉、そして私とおんな三人、おしゃべりも楽しみながらのバラ鑑賞・・・優雅で穏やかなひとときを過ごしました。

・ミニバラのアーチがお庭へといざないます

「アルバ・ メイディランド」             「コーネリア」

ドイツの画家にちなんだ花名、「エミールノルデ」

「ラベンダー・ピノキオ」              「アプリコーラ」

有名なオールドローズ園芸家の名にちなんだ「グラハム・トーマス」

高名な音楽家の名にちなんだ「ヨハン・シュトラウス」  「アルベリック・バルビエ」

「イブ・ピアジェ」                 「マチルダ」

「ロサムンディ」                「マダム・ハーディー」

「デンティ・ベス」

こちらはユリ。「乙女の姿」(素敵なネーミング〜)とすかしゆりの「ロリポップ」
「マサコ ・ エグランティーヌ」   日本への輸出に際して雅子妃殿下にちなんで命名された。

・庭の眺め
<

雨?の予報もありちょっぴり心配もしましたが、幸いお天気にも恵まれた昨日でした。 たっぷりとバラのお庭を鑑賞した後は、こちらもまた楽しみなランチタイム〜♪

・なだ万のお弁当。

きちんとお品書きが付いていました。口取り、煮物、ご飯、香の物と全部で17種類も詰まっていました。量は決して多くはないのですが、少しずつ色々なお味が楽しめてグー!合鴨ロースが一番美味しかった〜!

園芸が大好きな父、母の遺伝子を受け継いで、姉もまたその手で無からの土壌に美しい植物たちを育てました。今の家に住まってもうだいぶ経つのですが、その時々に変化していった庭も今では素敵なイングリッシュ・ガーデンです。ラティスなども穴を掘るところから始め、たった一人で苦労して建てたそう。癒しの庭の陰にはどうやらひとかたならぬ苦労もあるようです。

残念なことに私にはこの素敵な遺伝子のお裾分けはなかったようです。お花を見ることは大好きなのですが、育てるのはどうも・・・いつも枯らすのが専門の私です。こんな風に素敵なお庭が作れたらいいなあ〜と常々思うのですが・・・・・。

2006-05-26

コンパニオンバード発売!

ポスト @ 17:14:05 | 01.全て,03.インコの部屋

色鮮やかなボタンインコの表紙が書店を歩く私の目に飛び込んできました。コンパニオンバードNO.5の発売です。

わ〜、新しいものが出たんだ〜(^o^)♪ そろそろ発売されるはずの新刊を楽しみにしていましたので、早速買い求めて帰ってきました。

美しい写真や海外での鳥事情を含めた興味深く詳細な記事・・・小鳥飼いの方にはきっとこの本のファンが多いことでしょう。かく言う私も小鳥の病院の待合室で目にしたときからのファンで、全部ではありませんがバックナンバーも数冊そろえています。

さて今号もいつも通りの充実した内容。特集はオープンしたての神戸花鳥園について!ほかにも人を怖がる鳥とのコミュニケーションについてや、鳥を長寿にさせる秘訣などなど役に立つ情報が盛りだくさんで嬉しい限りです。

そんななかで目を引いたのが「この人も鳥が好き」のコーナーに登場したガッツ石松さん!その容貌からは想像しづらいのですが、ガッツさんも大の鳥好きなのだそう。ご自宅には猫の親子2匹のほかにセキセイインコと九官鳥がいます。面白いのはそのネーミングです。なんと2羽とも「ピーちゃん」だとか。「2羽違う名前を言うのは疲れるから〜」とのガッツさんの弁ですが、そんなところに彼の単純かつ素朴な精神が顕著に表れているようでなんとも面白い。以前飼っていた猫には「ネコ」という名前をつけていたそうな〜^^大きな肩に黄色いセキセイインコをちょこんと乗せたガッツさんの写真がなんともミスマッチでユニークでした。

それから心ひそかに楽しみにしているのが鳥グッズの手作りコーナー。鳥のぬいぐるみやキャリーケース用トートバッグなどの作り方が紹介されています。今回はビーズで作る鳥のマスコット。不器用なわたくしではありますが、いつか挑戦してみたいなと思っています。

このようにコンパニオンバードは鳥全般の知識のほかに、手芸コーナーや鳥の写真撮影技法の指南などもあり、内容が広範囲にわたっているのがとても良いですね。年に2回ほど出されているようですが、発売がとても楽しみな本の一つです。

2006-05-26

バードピアの思い出

ポスト @ 17:10:11 | 01.全て,03.インコの部屋

ご紹介のコンパニオンバードですが、私にとって興味深い記事がもう一つ。それは「ありがとう!バードピア宮中園長さん」と題された記事です。

バードピアはヨコハマのシンボル、マリンタワー内にあった鳥の楽園です。1976年に宮中 理さんという方が開設され、つい最近の2005年11月20日、惜しまれて閉園しました。マリンタワーの経営難による立ち退きだったそうです。

このバードピア、一度だけですが行ったことがあります。わが家の子供たちがまだ小学生の頃のことでした。ちょうどその頃初代のセキセイインコ2羽をお迎えしたばかりでしたので、たまたま入ったマリンタワーで見つけた鳥の楽園に子供たちは大喜びでした。

園に入るとまず入り口でえさの入ったカップをもらいます。トマトに粟だまの混じったような少し生臭いそのえさを持って入ると、たくさんの鳥たちが近付いてきます。看板鳥のオオサイチョウやフラミンゴ、エミューなどの大型鳥は正直怖い・・・どの鳥たちも穏やかな性格だとのことですが、それでもおっかなびっくり、なんだか腰が引けてしまいます。親しみのあるセキセイなどに与えようと思うのですが、何故だか小型の鳥はこちらには近寄って来てくれません^^;そんなこんなではありましたが、この日一家はびびりながらも心行くまで鳥さんたちと戯れ遊び楽しい一日を過ごしたのでした。

その後のことになりますが、某新聞で「人物」のコラム欄に登場した宮中さんを拝見する機会に恵まれました。楽しかったバードピアの記憶が蘇り興味深く読みました。それによると宮中さんは海外在住のサラリーマン時代に大型鳥などを飼い始め、それを機にどんどんと手持ちの鳥が増えていったそうです。やがてもっと自然の状態でたくさんの鳥たちを飼育したいとの夢が芽生え、そんな折マリンタワー内出店の話が舞い込んでバードピアが誕生したということでした(当時の記憶で少し違っているかもしれませんが・・・)。園内にいた鳥たちは宮中さんご自身が飼われていた鳥たちであると知りとても驚きました。そして無類の鳥好きさんの夢が、このような形で結実したことにとても感動したのでした。

その後バードピアを訪ねる機会はなかったのですが、ある映画を観たことがきっかけとなって、「再びあの鳥たちに会いに行きたいな・・・」との思いが再燃。そう思った矢先の閉園でした。本当に残念でなりません。

さて、その映画ですが、2004年に公開された『花とアリス』という映画です。監督は岩井俊二、主演は鈴木杏と蒼井優・・・。

話は飛びますが実はこのわたくし、蒼井優ちゃんのファンなのです。あの少女特有の清い透明感が眩しい・・・(少女が似合うヒトだと思うのです。大人の女優になったらどうなのかしら・・・でもステキな大人のオンナにもなってほしいなあ)。それでいて小悪魔のような毒をも含んだ演技もまたとてもよく似合います。

彼女との出会いは以前購読していた『朝日中学生ウィークリー』・・・。ご自身の中学時代の徒然を綴ったコラムを一年間執筆していました。文章もしっかりとしていましたし、穏やかで前向きな姿勢、そしてピュアな感覚が瑞々しくてステキ。写真で見るその姿も可愛く、それ以来ずっと注目してきたのでした。

そんな彼女が目的で観たこの映画なのですが、なんとそこにバードピアが登場!もう一人の主演、鈴木杏ちゃんがデートをする場面で使われていたのです。

うわぁ〜バードピア!!

もうびっくりです!そして面白いことに、杏ちゃんが持ったえさのカップに真っ先に食らいつこうと我さきにと迫って来るのはあのこざくらインコ!しかも黄色の顔に赤いハチマキのルチノーではありませんかっ!!これには笑えました。普段のルチノちゃんの貪欲ぶりを見れば当然のことかもしれませんが〜(^m^) そんなこんなで『花とアリス』は大好きな優ちゃんが出演しているということも去ることながら、かつての楽園バードピアの大切な思い出としても”永久保存”の映画となりました。

さて、バードピアの鳥たちがどうなったのかいうことは以前からの気懸かりだったのですが、コンパニオンバードの記事により行き先が判明・・・なんと最近オープンした神戸の花鳥園に引き取られたそうです。鳥に対する考え方が一番近かった施設にということで決まりました。当初宮中さんも鳥たちと一緒に神戸に移動・・・新しい環境に慣れるまでは付き添っていたそうですが、その後体調をくずされたため鳥たちを残して横浜に戻ったそうです。宮中さん、お疲れ様でした!そしてバードピアの鳥たち、本当に良かったね!!

最後になりますが笑い話をひとつ―(もう少しお付き合いください^^;)。 バードピアにはホオジロカンムリヅルという大型鳥がいたのですが、この鳥のえさの啄ばみ方はすごい・・・。長いくちばしで「バシッ!!」とカップを叩くように突きます。当時まだ幼かった次男はこれに驚いてえさのカップを取り落としてしまいました。まだどの鳥にも与えていないもらったばかりのえさでした。強い衝撃とえさを失ってしまったショックとで次男は泣き出す始末。横で見ていた私もこれにはびっくり、ちょっとびびりました〜。

その後長男がある大型鳥を指し、「お母さん、この鳥は実に上品な食べ方をするよ」と言うのでえさを与えてみたところ、再びバシッ!!カンムリヅルの件があったというのに、まんまとだまされてしまいました〜。長男、してやったり!です(--;) 今では笑い話のそんな苦い(笑)思い出もあるのですが、なんと今回のコンパニオンバードではこんな記載も発見―!

「カンムリヅルの周りにはたくさんの空のカップがよく落ちていました。急に嘴をカップに突っ込むので来園者が驚いてカップを放り投げた結果です・・・」

この”来園者”の中にはあの時の次男もきっと入っていることでしょう・・・。当時のことを懐かしく思い出しながら、大いに笑った私なのでした(^^

・食いしん坊鳥の代表、こざくらルチノーのルチノちゃん♪

(Laugh)  長い話にお付き合いくださいまして、ありがとうございました  (Laugh)

2006-05-21

雨上がりの虹♪

ポスト @ 18:33:52 | 01.全て,03.インコの部屋

皆さま、こんにちは!

今日は太陽の恵みもいっぱいに受けて、空気も澄んだ爽やかなお天気でした。このところ梅雨入りしたかのようなじめじめとした鬱陶しい陽気が続きましたので、久しぶりに気分は爽快です。しかし梅雨ももうすぐそこまでやっきています。湿度の高いこの季節、湿気に弱いわたしの髪は、さしものナノケアでも太刀打ちできず、もあ〜んと膨らんだり嫌なウェーヴを作り出したり・・・わたしの苦手な季節の到来です。気分もどよ〜んと沈みがちですが、こんな季節にもその時にしかないよさがありますね。アジサイの花は美しく開き、そして雨の日に咲くカラフルなパラソルの花もまた私たちの目を楽しませてくれます。ちょっと苦手なこの時期もそんな気持ちで愛でることができたらいいなと思います。

さてさて、昨日の横浜はまずまずのお天気でスタート。しかし午後に入ると天気は急変。不穏な黒雲が立ち込め、夕刻あたりにはスコールを思わせる激しい雨に見舞われました。しばしのスコールのあと突然雨は上がり、雲間からは明るい陽光が・・・そして空にはここしばらく見たことがないような見事な虹が出現しました。七色のアーチがくっきりと描かれたその空を、私はルチノちゃんと一緒にしばしの間、見とれて眺め入りました。ルチノちゃんの虹初体験です。一緒に感動!のちょっと素敵な夕暮れでした。

最近は毛引きの症状のすぐれないルチノちゃんです。水浴びが苦手であまりしたがらないこともあるのでしょうか、体を痒がって夢中なって羽づくろいをします(その途中で毛引きT T)。その姿はとても神経質でなんだか鬼気迫るものまであります。そこでちょっと心配な飼い主は強制水浴びの手段に出ました。

水浴びの係は長男です(私だと何故だかやりたがらない)。夕刻長男とバスルームに入るルチノちゃん・・・。長男が体を洗っている間は風呂場内のポールに止まって待ちます。そして長男が洗い終わるとルチノちゃんのお風呂タイムが始まります。

シャワー状の霧吹きをかけられたルチノちゃんの雄たけびが聞こえてきました。ピィーーピィーー!キィーーキィーー!!強制水浴びは大嫌い!駄々っ子のような声がバスルーム中に響きます。その必死な声はまるでお母さんに反抗する幼児のよう・・・。

しばしの格闘の後、濡れそぼった体をタオルに包まれたルチノちゃんがバスルームから出てきました。タオルからは濡れた黄色いお顔がぴょこんと覗いています。その可愛いこと!!(親バカ^^;)「おかえり〜よく頑張ったね〜〜」の声をかけてルチノちゃんを抱き取る私の心は喜び色でいっぱいになるのでした^^♪

水浴びをすると、いつものにおいが抜けて清潔な香りに包まれるルチノちゃんです。でも水浴び後は疲れるのでしょうか、手でおねんねするのがお気に入り。うとうとと幸せなひとときを楽しんでいます。

鳥の正面から見た顔はなんだか面白いですね。『動物のお医者さん』では「鳥の正面顔は間が抜けている・・・」なんて書かれていましたっけ。

2006-05-16

小鳥のフン対策

ポスト @ 17:25:02 | 01.全て,03.インコの部屋

みなさま、こんにちは! インコと暮らすことは心豊かで楽しいこと・・・でもお部屋は抜けた羽や脂粉、ぽっとんの落し物などでいっぱい!なんてことになりませんか?

わが家は家人がいる限り、ほとんどが放鳥状態。ですからもちろんお部屋の汚れはとてもひどい。掃除機は朝晩二回はかけますし、落し物を拾って回ることもしばしば・・・。小鳥を飼っているものの宿命とあきらめてはおりますが、何とかならないものかといつも頭を悩ませております。 さて、今日はそんなわが家のフン対策、ちょこっとご披露したいと思います。

まずは小鳥の好む場所に新聞を敷いておくことです。来客の時などは見栄えが悪くて嫌なのですが、そこは小鳥を飼っているからということでご理解いただきます。この”新聞敷き・・・”小鳥飼いの方はみな同じようになさっていると何故だか確信していた私ですが、実際はどうなのでしょう。(教えてくださ〜い^^)

・こんな感じ

それからルチノはドアの上に止まることも多いので、ドアはいつも落としたフンが雨の雫状態になってしまい、見るも無残な状態です。これに対しては「時々掃除するしかないかなあ〜」と思い何の対策もとっていなかったのですが、最近夫がこんな秘密兵器を作ってくれました〜 こちらをご覧あれ!

・ドアを真横から見たところ         ・斜めから見ると・・・

ドアの上にプラスティックのフン受けを作りました。この上でフンをしてもトイの上に落ちるので、ドアや床を汚すことはなくなりました。時々このフン受けの掃除をしてあげればOK!なんだかすっきりとした気分です。今はこのドアにしか付けていませんが、後々よく止まるドアすべてに付けようと思っています。

それから以前ご紹介した ダミーの電話機 をはずし、新たにルチノちゃんのお立ち台を作ってみました。こちら〜!

こちらのお立ち台・・・今はまだあまり好きではないようです。以前の大好きな電話機がなくなってしまい戸惑っているよう。それでもドアの向こうが見たくて乗ってしまうようなのですが、なんだかおっかなびっくり、仕方なくといった風情です。

そうそう、今日気付いたのですが、ルチノちゃんは黒い色が苦手なのでそんなことも”嫌”の原因なのかもしれません。今度このお立ち台を白く加工してあげようかと思います。ルチノちゃんのため、もうひと頑張りです♪好きになってくれれば下にあるドアフォンや床を汚すこともなくなるでしょう。

みなさんはこの頭の痛い小鳥のフン対策、如何なさっていますでしょうか。なにかいいアイディアがあったらぜひご紹介くださいね(^o^)/

2006-05-13

新旧小説味くらべ?!

ポスト @ 20:51:26 | 01.全て,05.読書の小部屋

最近二冊の小説を同時進行で読み終えました。井上靖 著 『氷壁』と、石田衣良 著 『4TEEN』。全くスタイルも味も違うこの二つの小説に時代の流れを感じました。

『氷壁』が発表されたのは昭和32年。 登山家である主人公は登山に同行した親友の死に遭遇します。自殺説も流れる中、主人公はあらゆる葛藤と戦いながら親友の死の真相をつきとめようとします。親友の妹や愛していた女性との恋愛模様も絡まり、小説は思わぬ悲劇の終盤へと展開します。

この小説は最近NHKでドラマ化されました。玉木宏、山本太郎、鶴田真由のキャストで舞台は前穂高からK2へと変えられていました。私が『氷壁』を買ったのは昨年秋。そのころ上高地を旅行する予定があり、彼の地が舞台となったこの小説を読んでみようと思ったからでした。その後NHKでドラマになると知ったのですが、まだ本を読んでいませんでしたので、TVの方は敢えて見ませんでした(どうだったのでしょう・・)。

さてもう一方の『4TEEN』は言わずと知れた石田衣良の直木賞受賞作。ドラマ化もされた『池袋ウエストゲートパーク』の作者として有名ですね。『4TEEN』は99年に「小説新潮」に第一作が短編として発表され、その後半年に1本というペースでシリーズとして発表されました。

こちらの舞台は東京湾に浮かぶ人工島、月島。中学2年の同級生4人が繰り広げる物語です。友情、恋、性、暴力、病気、死・・・。それらを巡って成長していく14歳の少年像がとても軽いタッチとテンポで爽やかに描かれています。

この二つの小説を同時進行で読んでまず感じたことは、「文、文体、文章というものは生きている」ということでした。『氷壁』から『4TEEN』へ・・・確実に文章は進化(と言っていいのでしょうか?変化の方が適切かもしれません)しています。こんなにも変わるものかと思わせられました。私は古い時代の小説も好きですしどちらがいいというのでもありませんが、今の時代には今の文章があるなと感じました。

『4TEEN』には今の時代への共感があります。冒頭から飛び出す「マクドナルド」―。そして「ママチャリ」「コギャル」「サンクス」などなど時代を映す言葉や固有名詞がぽんぽんと飛び出します。登場するのは拒食症の少女やちょっとクラスで浮いている少年、ゲイの少年だったりします。題材も家庭内暴力や家出など今の時代を反映する問題ばかり。このように題材はとても深刻なのですが、描き方はシリアスではなくてむしろとても爽やかです。現実はどうなのか・・なんてことが頭に浮かぶのも事実ですが、涼やかな風が吹き抜けるようなこの小説はちょっぴりほろ苦く、ちょっぴり甘く、心にキュンときてなんだか心地良い・・・。

ちなみにうちの次男も14歳・・・。この小説はついつい親の目で読んでしまいがちで、そんな思わぬ弊害もありました(本当に14歳はこんなにススンデル?!と半信半疑^^;)。本当は14歳の自分に戻って読んでみたかったですね。その方がずっと面白かったと思います(時代が確実に違いますが〜^^;)。

話は飛びますが、青春小説と言えるもので他に印象に残っているのは恩田 陸の『夜のピクニック』です。たった一夜の夜行祭に高校生活のすべてが凝縮されています。第二回本屋さん大賞を受賞した作品として人気の高い作品です。

そして大分前に読んだものですが、森絵都の『永遠の出口』も良かったです。児童文学を手がける森が始めて書いた大人向けの小説で、小学4年生から高校3年生までの9年間の出来事とその成長の軌跡を連作風に描いたものです。小説家としての作者の力量が改めて認められた作品でした。

最後にもう一つあげたいのが林 真理子の『葡萄が目にしみる』―。素朴で多感、ちょっとでこぼことした不恰好な内面を持つ少女の成長が、目にしみる四季のうつろいを背景に鮮やかに描かれています。林の分身?!なんてことを思わせる主人公がとても魅力的でした。どちらも自分の過ぎ去った青春の記憶と重なって、ノステルジックな気分にさせられる大好きな作品です。

最後に井上作品について少し。『氷壁』は山岳小説としても、恋愛小説としても、ミステリーとしても少し中途半端な感じがしたのですが、如何なものでしょうか。私は井上作品では今回の『氷壁』より『しろばんば』の方が断然好きです。

『しろばんば』は両親もあり弟妹もありながら、一人両親の許を離れて血の繋がらぬ祖母(曽祖父の妾)に育てられたという特殊な境遇にあった井上の自伝小説ですが、伊豆の豊かな自然を背景に少年の心の機微が描写され、長編であるにもかかわらずまったく飽きさせることがありません。今では国語の入試問題などにも使われたりして古典の域に達したかと思わせる『しろばんば』ですが、大正時代の山村生活の薫り高い、味わい深い文章が秀逸で、私の大好きな作品のひとつです。

・青春小説いろいろ

2006-05-11

インコたち

ポスト @ 18:09:00 | 01.全て,03.インコの部屋

昔どこかで買った鳥のストラップを発見。 早速つけてみた。 ピンクのちりめんの鳥さんが愛らしい。

♪        ♪        ♪        ♪

連休中はまずまずのお天気に恵まれましたが、今週に入ってからは雨降りの日が続いています。まるで楽しいお休みが終わってしまったのを悲しんでいるかのようですね。 昨日も今日も激しい降りではありませんが、しとしとと雨は静かに降っています。明日関東は曇りの予報ですが、週末にはまたお天気は悪くなりそう。まるで梅雨に入ってしまったみたいな今日この頃です。

そんな中、わが家のインコたちはとても元気。私が仕事の日は終日ケージの中で過ごし家人の帰宅を待ちかねているご様子。帰るとすぐに放鳥ですが、つんのめる様な勢いでケージを飛び出し、何時間もの空白を埋め尽くすかのように甘えまくります。

仕事がオフの日は一日のほとんどを部屋の中で自由に過ごすインコたち。本当は時間を決めての放鳥にしなければいけないのでしょうが、家に人がいる限り”出せ出せ攻撃”は果てしなく続き、根性のない私はいつも負けてしまいます。

今日は嬉しいオフの日でした。しかも雨振りでしたので私もずっと家の中。インコたちにとっても幸せな一日だったようです。

・朝の掃除が大好き。お腹につかまって掃除機を見るルチノちゃん。

同じ行動を取りたがるインコたち。ルチノちゃんがごはんを食べ出すと、ピーちゃんも慌ててケージに戻ってお食事タイムに入ります。

人間がお食事タイムの時はルチノちゃんはケージ行きです。人間の食べ物は彼には魅力的らしく欲しがって仕方がないので、已む無くしばしの我慢をしてもらいます。一方ピーちゃんはその間も自由。彼の場合は邪魔を全くしないので、ケージに入らなくてもいいというわけです。

ルチノちゃんがケージ入りとなるとすぐさまそばに駆けつけるピーちゃんですが、こんな時はその力関係が全く逆になり、ここぞとばかりにとっても強気なピーに変身!いつもは突かれて好きなこともさせてもらえないピーですが、ケージのルチノちゃんに向かってうるさいくらいにビービー、ギャーギャーと鳴き、語りかけ、ときには突く真似事さえします。

そしてルチノはルチノでこちらも全く普段とは異なる風情。ケージの外のピーちゃんに向かって甘えた素振りまでするのです。ナント首をかしげて吐き戻しのプレゼントを要求。ピーもそれに応えてククッと戻したものを与えたりしています。う〜〜、男同士だというのに何なのでしょう・・・??時々この二人の関係が分からなくなる飼い主です。

しかし一旦外に出るとまたまた立場は逆転し、甘えた素振りなんてどこへやらのルチノちゃん。ピーに対してはいつもの冷酷な我がまま鳥に戻ってしまいます。その変わり身の素早さは鮮やかなほど。一体この二人は仲がいいのか悪いのか、またまた頭を悩ませる飼い主なのでした。

・首をかしげてプレゼントの要求

体重測定をしました。今日は49g。ルチノちゃんの体重はいつも大体49〜50g。以前ご紹介した『手乗り鳥の健康の本』では「成鳥になったら寿命を全うするまではほとんど体重の変化がない鳥が健康な鳥である」と幾度か強調して書かれていました。 体重チェックは小鳥にとってはとても重要なのですね!(人間、特に女性にとっても・・・ネ!)

2006-05-10

熱帯魚入る

ポスト @ 18:12:36 | 01.全て,04.日々の徒然

ミニ水槽に熱帯魚が入りました。次男が選んだのはアーリーという魚。オスとメスのペアです。

手前のメタリックブルーに輝く美しいボディーがオス、その奥黒いボディーがメスです。どうも動物たちはメスへの求愛を成功させなければならないという使命を背負っているためでしょうか、オスのほうが見た目に美しい動物が多いようですね。この魚もしかりでオスは輝くブルーのボディーでこんな風にとてもきれいです。

次男は当初グッピーかエンゼルフィッシュでもと考えていたようですが、見応えのある大きさと、熱帯魚らしい色の美しさに惹かれてこのアーリーを選んだようです。

アーリーはアフリカンシクリットという種類に属する魚で、そのふるさとは南アフリカのマラウイ湖です。マラウイ湖に住むシクリットはこのアーリーのようにオスは青を基本とし、メスはこげ茶色の体色が中心で、雌雄の区別が容易なものが多いそうです。オスのメタリックブルーは海水魚にも負けない鮮やかな色で、そんなところに人気の秘密があるようです。

アーリーの特徴はメスが口に卵を含んで育てる「マウスブリーダー」であるということです。オスとメスの絆は薄く、産卵の時だけのカップリングです。平たい石の上等に産んだ卵をメスは口の中に入れますが、その時メスはオスの尻びれにあるエッグスポットという丸い模様も卵だと勘違いして顔を近づけ受精します(面白い受精方法ですね)。その後、産卵の終了と同時にカップリングは壊れ、メスは一人で卵を口に含んだまま稚魚がある程度育ち、餌が取れるようになるまで何も食べずに頑張るそうです。

うちに来てからのアーリーは環境が変わって緊張しているのか、水槽の奥や水草の陰に隠れていてあまり活発に動きません。1〜2日はえさを与えても食べようとせず心配もしたのですが、今日あたりから少し慣れてくれたのかえさも食べてくれるようになりました。

食べ方は、以前飼っていたグッピー、ネオンテトラ、ディスカスのように優雅に食べるのではなく、えさにダイブし、食らいつくといった風情で、とても素早い動きをします。それが見ていてとても面白く飽きません。また顔つきはちょっとこわもてですが、なかなか愛嬌もあり味のあるフェイスです。

・オスは「アーくん」、メスは「リーちゃん」と次男が命名。ナント単純な名でしょう!

ルチノちゃん、熱帯魚とご対面〜。もうびびりまくりで腰が引けてしまったルチノちゃんです。水槽前に連れて来ましたが、すぐに回れ右で逃げていってしまいました 〜(Foot in mouth)

・こわいでちゅー!

2006-05-07

ルチノちゃんのふるさと訪問

ポスト @ 2:35:11 | 01.全て,03.インコの部屋

4日に遊びに行ったショップでは鳥さんに会えなかったため、昨日はこのショップの別の支店に行ってみました。横浜の港北区にある 「ペットエコ」 都筑店。小鳥・小動物のキュート館、犬・猫のDOG&CAT館、そして観賞魚・水草のアクア館と三つの建物に分かれているこのショップは、市営地下鉄センター北駅線路下に細長く連なって建っています。

ルチノちゃんは2年半前この都筑店からお迎えしたのでした。ここはわが家からは車で小一時間はかかるので、ルチノちゃんをお迎えした時以来足を向けていませんでした。そんなわけで今日は久しぶりにルチノちゃんのふるさとを訪ねたのでした。

2年半前はたくさんの鳥さんいたのですが、今回訪ねてみるとその数はかなり減っていました。悲しいことですが、エコではどうも鳥の販売は縮小されているようです。今回会えたのは、こざくらのヒナ2羽、セキセイのヒナ数羽、セキセイの成鳥、文鳥、カナリア、うずら、ヨウム、九官鳥、オオバタン・・・はっきりと覚えているわけではありませんが、こんなものだったと思います。定番のオカメやこざくらの成鳥が見られなかったのは意外でしたし、残念でもありました。これらはお客様の注文があるとどうも入荷するようです。とはいえ縮小されたのは生体コーナーであって、えさやケージ・飼育用品などの品揃えはよくその点では充実していたと思います。

・エコ都筑店の外観。鳥さんの撮影はNGなので外だけご披露

キュート館を出た後はDOG&CAT館へ。もう何年も前から犬を欲しがっている次男のゴネを退けて(実は私も欲しい、でもまだ心の準備ができてな〜い)、最後に立ち寄ったのはアクア館。こちらにはたくさんの熱帯魚、海水魚がいて、見ていてとても目の保養になりました。こんなドデカイものにも会えましたよん^^

大型なまずでは一番人気のレッドテール・キャットです。生息地は 南米。成魚サイズ は天然で1m〜1.3m、飼育下でも70cm〜1m近くにはなるそうです。性格は 人なつっこくて陽気。日本での扱われ方は 鑑賞用ですが、現地では食用として扱われているそうです(おいしいのでしょうか???)。

そしてこんなものも発見。

ミニ水槽のメダカ飼育セットです。これを見ていた次男、ミニ水槽で熱帯魚を飼育したいと言い出しました。それも自分の部屋に置きたいのだと・・・。「以前から熱帯魚をやってみたいと思っていた」と言うのです。はあ〜知らないぞ〜^^; 私一人なら「また今度ね」で済ましてしまうところですが、何と夫と意気投合!

実は夫は以前熱帯魚に凝っていた経歴があるのです。次男の話を聞いていて熱帯魚熱が再び燃え上がったようです。しかも今度はさみしいひとりでの飼育ではなく、次男を指導しつつ一緒に飼育できるのです。共通の趣味が出来てなんだか嬉しそう〜^^

さてさて吟味の末購入した水槽を自宅に持ち帰り、次男、いそいそと準備を始めました。熱帯魚の飼育ではまずは水作りが重要です。すぐに魚を入れることはできません。水のカルキを抜き、バクテリアが出来るまで3〜4日ほど時間が必要です。ですから今日は水槽を洗って、お水をセットするところまでです。

・お水を張りました。石と水草のフェイクもセット

・次男の机に置かれた水槽。マイ・コーナーを充実させています

・準備中、「なにやってんの〜?」と見に来たルチノちゃん。可愛い野次馬です

2006-05-04

可愛いヒナちゃん♪

ポスト @ 19:34:58 | 01.全て,03.インコの部屋

近くにあるペットショップに行きました。こちらのお店の本店は横浜の港北区にあり、ペットショップとしては比較的大きく信頼できるお店ではないかと思います。ルチノちゃんはこちらのお店の某支店から生後2ヶ月でお迎えしたのでした。

お迎えの際には店員さんが小鳥の健康状態をチェックしてくれます。体重(お迎え時は41gでした)、肉付きの状態、食欲、便、羽毛・皮フの状態、目・耳・鼻・口の状態、そして最後は翼も広げてチェック。お迎えして一週間が過ぎたころには電話をくれて、小鳥の様子や困ったことがないかなどを聞いてくれます。なかなか行き届いた良いお店だなと感心しました。

”毛引き症の対策にえさを変えてみる・・・”りんごさんのアドバイスを受けて、今日はこのショップにえさを見に出かけたのでした。残念ながらえさのほうは思ったものが見つからず購入することはできなかったのですが、可愛いヒナちゃんに対面することができました。

生後1ヶ月を過ぎたゴールデン・チェリーの赤ちゃんです。まだくちばしの黒いヒナちゃんです。羽ばたきの練習はしていますがまだ飛ぶことはできないそうで、店員のお兄さんの肩に可愛い顔でちょこんと乗っていました。

この支店では鳥はもう販売されていません。いつの間にかフェレットなどの小動物のコーナーに変わってしまっていました(鳥を見に行ったのでとても残念でした)。お店のカウンターの中にはセキセイ、オカメ、コバタン、そしてこのゴールデンチェリーのヒナちゃんのみが残っていました。販売されているようではないのでどんな鳥さんなのか気になって尋ねてみたところ、この子たちはもう行き先の決まっている客注の子たちなのだと教えてくれました。

「抱いてみますか?」と優しそうな店員さんは聞いてくれました。「もう引き取り先の決まっている子なのにいいなかなあ〜」と思いましたが、勧めてくださったのでお言葉に甘えてこの可愛いヒナちゃんをちょっと抱っこさせてもらいました。

うわぁ〜あったかーい(^o^

とっても軽くてあたたかいヒナちゃんは、私の手の中で小さな声でぴよぴよと囀っています。なんて華奢なんでしょう!なんて可愛いんでしょう!!成鳥にはない可愛さです。久しぶりにヒナちゃんに接してもう大感激でした。店員のお兄さん、ありがとう〜^^

お店に残った4羽の小鳥たち・・・優しい家族に囲まれてどうか幸せになってね! さてさて、えさは買えませんでしたが、ルチノちゃんにはちゃんとお土産を持ち帰りました〜 こちら!

粟穂です。鳥さんの大好物ですよね。実はルチノちゃんには初めて与えたのでした。最初は不審がって近付きませんでしたが、夫が食べるまねをしてみせると釣られて一口、二口啄ばみました。ふ〜む、キライではなさそう。私の留守中にケージに入れてみることにしましょう。気に入って食べてくれると嬉しいな。ついでに興味がそれて毛引きが良くなってくれるともっと嬉しいな〜(ちょっと欲張りでしたね^^;)

それからペット新聞社より出ている「手乗り鳥の健康の本」も購入。一冊丸ごと健康のことについて書かれていますのでかなり充実した内容です。

トリの身体のしくみから、日常のケア、病気になったときの看護の方法、そしてペットロスについてもその対処法が書かれています。手乗り鳥の健康と看護だけでなく飼い主のメンタルケアについても言及されているのは嬉しいですね。

面白いのは「いろいろなフン」「朝一番のフン」と題してフンの写真がカラーでいっぱい載っていること!少し気持ち悪くもなりますが、ここまで載っている本はそうそうないように思います。じっくりと読んでみたいと思っています。良い情報があったらまたみなさまにお知らせいたしますね。

・手乗り鳥の健康の本